読者の皆さんは「ブラック企業」に関心をお持ちでしょうか。就職活動を間近に控える筆者にとっては無視できない話題の一つです。この「ブラック企業」の排除に向けた政策がまもなく始まります。
今朝の記事によると、行政より是正勧告を度々受けたり、書類送検されたりした企業からの新卒求人をこの3月から全国のハローワークが受け付けなくなります。これにより「ブラック企業」の大量採用、大量離職のサイクルが止まり、悪質な企業の減少が期待されます。
事前に説明していた給料、勤務時間、業務内容と異なった待遇を受ける、過酷な労働条件で辞職して次の就職がなかなか決まらないなど、「ブラック企業」の問題は深刻なため、今回の対策は解決の一歩となるでしょう。
しかし、これはあくまでハローワークでの話であって民間の求人サービスは含まれません。また、すべての「ブラック企業」が排除されるわけではなさそうです。そのため、今後は問題を起こしている企業を訴えやすくする仕組みが必要なのではないでしょうか。時間や労力に見合わないために泣き寝入りとなったケースも少ないはずです。直接的な罰則が科されればより効果的でしょう。
とはいえ、全て他人任せというのは良くありません。我々就活生も情報を集め、精査して悪質な企業が仕掛ける罠から身を守る必要があります。役に立たない罠を張る価値はないので、こちらが引っかからなければ自ずと減っていくでしょう。我々の努力も「ブラック企業」に打撃を与えるに違いありません。
参考記事:1月21日付朝日新聞朝刊(東京14版)2面(総合面2)「勧告など受けた企業分、
ハローワークで受け付けないよ」