夏休みの宿題、いる?いらない?

お盆が明け、全国各地で学校が再開しました。公立の小中学校や特別支援学校で休校を実施した全国1794教育委員会のうち95%が、長期休みを短縮。期間を「20日以下」とする小中学校は7割に及びます。やはり休校で遅れた学習カリキュラムをこなすには、長い休みを削るしかないのでしょう。筆者が小中学生のときは40日ほどあった夏休み。半分にまで短縮された中で、子供たちはどのように過ごしたのでしょうか。

読売新聞オンラインより

長期休みと切っては切り離せないもの。それは大量の宿題です。漢字、計算ドリル、読書感想文、絵画、絵日記に自由研究など。夏休み短縮を受け、大きな変化を見せています。

小学6年生と2年生の従妹の宿題を聞いてみました。ちなみに夏休みは8月1日から25日までです。

 

<小学6年生>

・夏休みドリル

・工作か自由研究(任意)

・自学ノート(最低52ページ)

・家庭科「暑い季節を快適に」実践してみよう

・平和について考えよう(プリント3枚)

・意味調べ

・アルファベットのプリント2枚、「行きたい国」プリント1枚

 

<小学2年生>

・夏休みドリル

・絵日記1枚

・3冊本を読み、1行感想文

・鍵盤ハーモニカ練習(2曲)

・自由研究、工作、コンクール作品は任意

 

例年に比べ、量が少なくなったことに加え、比較的時間のかかる自由研究や工作の提出が任意になっているそうです。それでも、てんやわんやの従妹たち。毎日机に張り付いているとのこと。

 

遠出も帰省も容易にできない今、長く続く「夏休みの宿題」という伝統は変わることを迫られているのかもしれません。子供、保護者だけでなく、教員の負担を減らし、子供が自由に時間を使う環境を整えるメリットが挙げられます。その一方で、子供の自主性に全てが委ねられる結果、勉学に勤しむ時間にバラつきが生まれてしまうデメリットも考えられます。計画的に物事を進めるスキル、新たなことに挑戦する好奇心はどこで学べばよいのでしょうか。これだけは忘れてほしくないものです。

 

参考記事:

18日付朝日新聞朝刊(東京14版)31面(社会)「夏休み短かったな・・・」

7月21日付読売新聞オンライン「休校実施した教委、95%が夏休みなど短縮 97%が運動会など行事見直し