スーパーを利用していると、時間帯によっては想像以上に人が多くて戸惑うことがあります。近くの店は営業時間を短縮した結果、かえって混雑しているようです。また、距離を保つようレジ前では足元にテープが貼られていますが、商品棚と重なってしまい困っている方も見かけました。各企業でコロナ対策を進める中、今朝の日本経済新聞に大手コンビニチェーン「ローソン」の取り組みが紹介されていました。
ローソンは先月22日から、店頭にポスターを貼っています。
店舗ごとに過去一週間の来客データを分析して、空いている時間帯と比較的混雑する時間帯に色分けした円グラフです。来店時間を分散させて、感染するリスクを下げようとしています。
また今月1日からスマホ、パソコンで混雑状況を確認できるサービスを始めました。
ビジネス街やターミナル駅周辺と住宅地周辺の店舗では、ピーク時間は異なります。普段の買い物でも、空いている環境でできるかどうか、ある程度自覚があるかないかで大きく違ってきます。コンビニやスーパー以上に、100円ショップや薬局といった混み具合が予測しにくい小売店の方が、より効果的かもしれません。
こまめな消毒、使い捨て手袋を使っての接客など、多くの店で様々な対策がなされています。個人単位では徹底しても、集団ではどうでしょうか。入店制限やレジ待ちの誘導といった「3密」を避けるための対策は、まだ不十分なところが多いように感じます。
その曖昧さゆえに、消費者は戸惑いとストレスを抱えています。スーパーで働く友人は、「レジ待ちでのトラブルが多い」「時短営業と知らずに来店したお客さんから、色々と文句を言われる」と愚痴をこぼしていました。
今回のローソンの対策は、他社にも大きな影響を与えるでしょう。積極的な試みは、感染リスクをより低下させるためのヒントになるかもしれません。まずは実験段階だと認識して、消費者もできるだけ協力する姿勢が大切でしょう。
参考記事:
2日付 日本経済新聞朝刊12版11面(大阪)「外出自粛 スーパーが「密」に」