私たちの日常生活においてAI(人工知能)を目にする機会が増えている中で、先日訪れた宮崎県の道路でもAIを見つけました。工事中の路線で、警備員に代わりカメラの付いた表示板が車両を誘導するものです。
どんなに酷暑でも警備員が扇風機付きの作業着を着て車両を誘導してくれる光景を見ていた身としては、新鮮な光景でした。人手不足や労働環境の悪さ、警備員の事故リスクなどの解決にもつながると見られているようです。人手不足の点では、ある現場では従来3人の警備員が必要だったものの、このAI活用で1人で対応可能になるようです。実際に私が通った現場も警備員は1名のみでした。
過去には、実際に車両誘導警備員が熱中症や死亡事故に巻き込まれた事例もあり、遠隔操作も可能なAIの活用で被害が減少することを望みます。
私が今回通ったのは海沿いの災害復旧現場でした。このAIシステムは緊急性が高く、急遽人員が必要な災害復旧現場で二次災害から警備員を守るという利点もあるとされています。周囲の交通状況や車両数のカウントにより、効率的で安全に誘導し、万が一の場合はオペレーターがリモコンで表示板を操作することも可能なようです。
過酷な労働環境を改善し、人の職を奪うのではなく、支える働きをしているAIの活用を目にし、以前よりもAIとの共生を前向きに考えられそうです。AIの暴走や悪用、依存などのニュースが多く取り上げられる中で、私たちの生活をより良くする一面を思わぬところで見つけました。
参考記事:
2022年6月17日付 読売新聞オンライン「AI警備員」が車を誘導、事故や渋滞生じにくいタイミング判断…山間部だけでなく都市部でも
参考資料:
2024年10月14日 NHK NEWS WEB 栃木 小山 交通誘導警備員が車にはねられ意識不明の重体|NHK 首都圏のニュース
KB-eye株式会社 KB-eye for 交通制御|AI警備はKB-eye(ケイビーアイ) 2号警備の再定義