梅雨時期の六月病を風呂と笑いで撃退

今月5日、日本気象協会は第5回「2025梅雨入り予想」を発表しました。8日頃の九州北部や四国に続き、各地が続々と梅雨入りするそうです。全国各地で紫陽花が見ごろを迎えるなど梅雨の訪れを感じます。

梅雨の時期になると「五月病」ならぬ「六月病」に悩まされる人が増えるといわれています。六月病は正式な病名ではありませんが、五月病と同じように6月を境に学校や仕事に行くことが億劫になったり、不眠に悩まされたりするなどの症状が見られます。筆者も日に日に増す暑さからか、6月に入って寝つきが悪いと感じることが多くなりました。

上記の六月病予備軍チェックに1つでも当てはまるものがあれば要注意と言されています。実際に取り組んでみると、筆者は8項目も当てはまってしまいました。

六月病の主な原因には、職場や学校でのストレスとともに、梅雨という時期も関係しています。この時期は雨が多く、湿度が高くなるため、蒸し暑いと感じる日が増えます。その結果、不快指数が大きくなり、ストレスに繋がると考えられます。また、激しい気圧差に自律神経が対応しきれず、頭痛やめまいの症状が現れることもあります。

そんな六月病を防ぐためには、十分な入浴と笑いが効果的です。まず、39℃~40℃で10~15分程の入浴がベストだと言われています。筆者は忙しい日でも湯船につかることを常に意識しています。お風呂時間を有意義に過ごすために入浴剤を用意し、お気に入りの入浴剤を見つけることも楽しみの一つです。長くお風呂につかることが苦手な方には、入浴剤はお勧めです。

加えて、入浴後の過ごし方も重要だとされています。特にスマートフォンは、入浴により睡眠に向けて整った体のリズムを崩してしまいます。深い睡眠を促すには、寝る前の体の深部体温がグッと下がることが重要です。ブルーライトを浴びることで交感神経が興奮し、体温が上昇することが懸念されます。スマホを見てから寝ることが癖になっていた筆者は入浴後の過ごし方を改める必要があると反省しました。

また、「笑う」という行為には免疫細胞を活性化させる効果があることが分かっています。精神的・肉体的ストレスは免疫細胞の働きを妨げ、免疫機能の低下を引き起こすといわれています。好きなお笑い番組を観たり、ほんの少し口角を挙げて作り笑顔をしたりするだけでもその効果が期待できます。

六月病予備軍の兆候がある筆者は、この梅雨を入浴と笑顔を意識して乗り越えたいものです。

 

<参考記事>

朝日新聞6月6日付朝刊「(#四万十だより)水車減っても、雨待ちわびる アジサイが   見頃 /高知県」

日経電子版「低気圧の動き遅く大気不安定、急な雷雨に注意」(2025年5月31日)

四国新聞6月5日付朝刊「感染症に負けない カラダとココロ メンタル編 笑いでストレス解消」

読売新聞2017年5月28日付朝刊「[編集手帳]5月28日」

 

<参考サイト>

BATHCLIN,「良い睡眠はお風呂から! 入浴で睡眠の質を変えよう快眠のためのお風呂活用術」https://www.bathclin.co.jp/health-column/211126_13/(最終閲覧日2025年6月6日)。

サワイ健康推進課,「増える『6月病』 あなたは大丈夫?」https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103-2.html(最終閲覧日2025年6月6日)。

品川メンタルクリニック,「梅雨時期はうつになりやすい~不快指数もメンタルに影響する?~」https://www.shinagawa-mental.com/column/psychosomatic/rainy-season/(最終閲覧日2025年6月6日)。

BATHCLIN,「良い睡眠はお風呂から! 入浴で睡眠の質を変えよう快眠のためのお風呂活用術」https://www.bathclin.co.jp/health-column/211126_13/(最終閲覧日2025年6月6日)。