2025年4月15日、大阪・関西万博を訪れました。入場まで3時間待ちとの報道もありましたが、開幕から3日目の平日、15分ほどで手荷物検査をクリア、スムーズに入場することができました。万博初日の入場者数は11万9千人、この日の入場者数は5万1千人でした。
万博協会は、前売り券の販売数が約970万枚(2025年4月12日までの販売数)と発表しました。目標の1400万枚を達成することができませんでした。しかし、今後は連日のメディアの報道により、入場者数も加速度的に増えていくものと思われます。また、昨今は円安で訪日外国人観光客数が過去最高水準のため、来場が期待されます。
待ち時間の間、入場者を飽きさせないようダンスや音楽などで楽しませるなどの工夫をしているパビリオンがありました。また、トルコ館では2階部分がレストランになっており、館内全体が美味しい料理の香りで包まれていました。先月トルコを訪れたばかりだった筆者は、まるで現地にいるかのような錯覚にとらわれました。各国のパビリオンを訪れれば、きっと現地に行きたくなるでしょう。そして、これまで知らなかった魅力に気づくはずです。
「未来の都市」パビリオンでは、農作業を完全無人化するロボットの姿がありました。一見、未来の乗用車のように見えますが、なんとも革新的なデザインで、数十年後の社会を垣間見ることができました。農業従事者が減少する昨今、未来の食を守るための開発が進められています。一方、オランダ館では、画期的な風力発電(鳥の飛行経路を予測し衝突を避けるセンサーを搭載した風力発電)が紹介されており、興味深かったです。
強風や雷雲の接近に伴い、大屋根リング上部や静けさの森の入場が制限される時間帯もありました。安全に配慮した安心安全な万博を目指していることが伺えます。ただ、会場内は屋根がない部分が多いため、雨が降ると雨具が欠かせません。入場者数が多くなると、傘に当たり怪我をしてしまう恐れがあります。雨天時はカッパの持参をお勧めします。事故なく最終日まで開催されることを願います。
残念だった点は、ダウンロードした地図が分かりにくかったことです。パビリオンが数多くあるので仕方がないのですが、誰が見ても一目瞭然な地図が欲しいと思いました。複雑なものを端的に伝える難しさを実感しました。私が社会人になったら、同じような局面に出会うでしょう。この思いを教訓にしたいです。
この夢洲というわずか155ha(東京ドーム約33個分)のエリアで158の国と地域の人と出会えるのは、万博ならではです。スペイン館に行くと、「ローマ時代の雰囲気を感じられるMéridaに行くとよい」と教えてもらいました。ペルー館ではPISCOを試飲、フルーティーで甘いお酒でした。パビリオンスタッフから現地のおすすめの食や観光スポットを教えてもらうことができ、その土地を知る機会になりました。
異文化に触れ、社会の多様さを実体験することは、世界の人々が自国の伝統・文化を守り、その価値観の中で生きることへの理解につながります。皆様もぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。会場は広く1日では見て回ることはできません。二度、三度訪れてみませんか?
参考記事
・2025年4月12日付 朝日新聞デジタル 「【そもそも解説】弁当持参可、現金使えない…万博来場時のポイントは」https://www.asahi.com/sp/articles/AST4C32ZST4CPLFA007M.html
・4月16日付 読売新聞朝刊(京都13S版)28面 「初の平日5.1万人」
・4月16日付 日本経済新聞朝刊「前売り券販売 970万枚」