新規制 「価格が問題」 本当に?

 

4月も後半に入り、街では母の日のギフトの宣伝などを目にする機会が増えましたね。「お母さんには花を。6月の父の日には、今年もお酒を送ろうかなぁ」。筆者が20歳を過ぎてからは、地元・愛知に住む父には毎年お酒を送るようになりましたが、今朝の朝日新聞で「酒安売り規制 広がる困惑」という記事を見つけました。

 

過度な酒の安売りを規制する法案を自民党が準備していると伝えています。今国会で成立をめざしているようです。なぜ、このような法律づくりが進んでいるのでしょうか。大手スーパーなどの安値攻勢を受けた「まちの酒店」が、歯止めをかけるようにと働きかけたからです。国税庁の資料「酒類の売り場数の割合」からは、2000年度には全体の約7割を占めていた一般酒販売店が、12年度には約3割に減少している一方、コンビニやスーパーの割合は増加していることが読みとれます。

 

規制を強く求めたのは、中小の酒店でつくる政治団体「全国小売酒販政治連盟 」(酒政連)。水口政策部長は「公正な取引の土壌が整って、初めて店の相創意工夫が生きる」と語っています。同連盟は国会議員への働きかけを強め、相次いで献金をしているという事実もあるようです。

 

「普段、複数のスーパーのチラシを見比べてビールを買う。なるべく安く飲めるようにがんばってきたのに」という困惑する消費者の声もあります。一方、大手ビールメーカーの幹部は「規制で店頭価格が上がり、売れ行きが下がると困る。国も税収が減る」と規制自体に疑問を投げかけています。そもそも、この問題はお酒の価格だけにあるのでしょうか。一般の酒販売店も値段ではなく、スーパー・コンビニには負けない酒類の豊富さや、ギフトサービスなどで対抗できるのではないか、と思います。

 

アルバイト後や疲れた日には、スーパーでつい買ってしまう缶ビール。一人暮らしをしている学生のなかには、コンビニでお酒を買い友人と家で飲むという方も多いのではないでしょうか。でも、私が父へ酒を送るときは酒類が豊富な酒屋さんへ行きます。両者それぞれによい点があると思います。

 

「まちの酒屋さん」が価格競争でスーパーやコンビニに負けてしまい、「安売りに規制を」と声をあげるのも分からないではありませんが、お酒が安く買えなくなると困りますよね。両者が助け合って、消費者のニーズにこたえることは不可能なのでしょうか。

 

皆さんは、この規制についてどうお考えですか。ご意見等お待ちしています。

参考記事:

24日付 朝日新聞朝刊(14版)総合面「酒安売り規制 広がる困惑」

 

未分類