情報漏洩をなくすには

「私の個人情報も流出しているのかも?」と心配した人も多いのではないでしょうか。

ベネッセの個人情報流出事件で、発覚から10日で容疑者がスピード逮捕されました。

これまでも度々起こってきた情報漏洩。情報漏洩を無くすにはどうすれば良いのでしょうか。

 

日経新聞には「従業員のモラル頼みに限界がある中、重要情報へのアクセス管理の徹底などが強く求められている。」と書かれています。ベネッセの原田会長兼社長も「セキュリティー対策については真摯に反省しなければならない」と話していますが、では具体的に、どうすれば情報漏洩を防げるのでしょうか。

 

私が注目したのは、容疑者が非正規雇用であったという点です。

総務省の労働力調査(平成26年5月実施)によれば、雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は36.6%ととても高い水準です。

非正規労働者は年収が低いことも知られています。国税庁の民間給与実態調査(平成24年実施)によれば、正規雇用者の平均年収が467万円なのに対し、非正規雇用者は168万円と大きな差が見られます。満足のいく給料をもらえなかったことも、今回の犯行に走った一因ではないのでしょうか。

 

業務のアウトソーシングが進み、下請け会社の下請け会社…で重要な業務を元の会社から遠く離れた派遣の人が行うことも増えています。

 

このような社会で情報漏洩を無くすにはどうすればよいのでしょうか?

消費者はどのような心づもりで、企業に情報を預ければいいのでしょうか。

今回の事件で何か思うことがあった人はいませんか?

ご意見お待ちしています。

 

18日付け日経新聞(東京・14版)1面「のべ一億件持ち出す ベネッセ漏洩・39歳男逮捕 秘密複製容疑」

3面(総合2)「情報漏洩 外注管理難しく モラル頼み限界 再発防止策急務に」

18日付け読売新聞(東京・14版)

9(経済)面「ベネッセ 補償費が重荷 200億円 税引後利益上回る」

39(社会)面「ベネッセ流失 元SE逮捕 93年生まれ移行の情報 秘密複製容疑 顧客保証に200億円」

日本経済新聞社 読売新聞社