春の選抜高校野球大会、先程優勝校が決まったようですね。敦賀気比高校のみなさん、おめでとうございます。地元が福井県ということもあり大変嬉しく思います。が、同時に複雑でもあります。なぜかといいますと、出場メンバーの大半が県外出身だからです。
今回で87回目となるこの大会。毎度のことテレビで放送され、知らない人はいないといってもよいほどの国民的イベントになりました。私は野球に関してあまり詳しくはないのですが、甲子園となるとチャンネルを変える手を止め、一戦一戦に真摯に打ち込む高校球児の姿を、画面にかじりつくように見てしまいます。
さて、みなさんは、選抜高校野球大会に関してどういった印象をお持ちですか?野球少年からすると夢の舞台、引退した方々からすると野球に励んだ日々を思い出す大会でしょうか。私からすると、まず思い浮かぶのは地域活性の場 ということです。野球というスポーツを通し、県民が繋がり地元愛が増す。直接的には関係ないのに、甲子園に出場した高校をなぜか自慢したくなる、誇らしく思う、といったような経験はありませんか?こう思うのは私が地方出身だからでしょうか。
甲子園には、地域の名にかけた戦いといったイメージがあります。明日の福井新聞の1面にも大きな写真と共に敦賀気比高校の健闘ぶりが掲載されると思います。
しかし、選手の大半が県外メンバーとなると本来の意味での 都道府県代表の戦い とはならない気がします。
地元の知っている子が小さい頃からの夢を叶え甲子園に出場する、この過程が甲子園の人気に繋がっているとしたら、最近の風潮はどこかおかしい。私は、県内のメンバーで構成されたチームに出場してほしいと願うばかりです。
4月1日付 朝日 読売 日本経済新聞 各紙 選抜高校野球大会関連面