「北海道は日本の縮図」。
これはある若手記者が、北海道で取材する魅力を語る際に使っていた言葉です。3年前に筆者が初めて投稿した記事でも紹介しました。
3年間に及ぶあらたにすでの執筆活動を通じて、この言葉は常に筆者の頭の片隅に置かれていました。
毎月2本のコラムを継続的に掲載することはかなり骨の折れる作業でした。
学業や就職活動と並行して取材や執筆の時間を確保することもそうですが、何よりも新しいネタを見つけ続けることに苦労しました。
そうした際、筆者はよく北海道関連のテーマから題材を探しました。あらたにすの中で唯一の北海道在住メンバーであり、他の記事との差別化がしやすいだろうと思ったからです。
これまで、炭鉱の閉鎖によって急速に衰退してしまった歌志内市やバブルに沸くニセコ、札幌周辺の再開発事情などを取り上げてきました。
あらたにすでの活動があったことで、自身の住む地域について、無為に過ごしていては見逃していたような事象にも気づくことができました。
取材にあたっては、実際に現地に足を運ぶことを心掛けてきました。現場に行くことでしか得られない気づきがあると考えたからです。
先ほど触れた歌志内市は人口2500人ほどの小さな自治体で、高齢化率も50%を超えています。取材前は漠然と「寂れた物悲しいまちなのだろう」というイメージを抱いていました。
しかし、地元の方に炭鉱があった頃のお話を伺ったり、車に乗せていただいたりといった交流を通じ、従来のイメージとは正反対の、心温まるまちの素顔を垣間見ることができました。
確かに空き家や廃墟も目立ってはいましたが、そうした中でも血の通った日常が脈々と営まれているという当たり前の事実に改めて気づかされました。
筆者は4月から社会人となり、北海道を離れることになります。
今回であらたにすへのコラム掲載も最後になりますが、新天地でも世の中の出来事にアンテナを張り、新たな「日本の縮図」を見つけていきたいと思います。
3年間ご愛読いただきありがとうございました。
参考記事:
日経電子版「北海道の総人口、4.9万人減の504万人 減少数は全国最多」(2025年8月6日)
参考資料:
