五輪開催まであと少し

東京五輪の開会式まで、残り3週間を切った。こんなにもオリンピックムードでない中での五輪開催だと、あの4年に一度のスポーツの祭典が東京で開かれるという実感はなかなか湧かない。

五輪開催の是非は、国民の大きな関心事だ。世界的パンデミックの真っ只中、強行開催して新型コロナウイルスの感染が再度拡大するケースを考えると、中止が正解なのかもしれない。実際に世論調査では今もなお6割が中止を求めている。

私はオリンピック期間中、国際オリンピック委員会(IOC)の公式放送機関であるオリンピック放送機構(OBS:Olympic Broadcasting Services)のインターン生として、海外メディアの対応やサポートを行う予定だ。実際にオリンピックに携わるかは迷ったものの、2回のワクチン接種がオリンピック開始前に終わること、そして「関係者」としてこの世界的スポーツ大会に関われる機会はなかなかないことから、学生最後の年ということもあり思い切って挑戦することにした。

しかし、どうしても感染対策などの不安は残る。

政府はオリンピックの観客について、開会式など大規模会場で行われるものは「無観客」とし、それ以外の小規模会場のものであれば条件付きで「有観客」とする方向で検討している。しかしただでさえ世界中から選手や報道関係者が訪れる中で、数は限られるとしても観客が増えれば、それだけ感染リスクも高くなる。このニュースを目にし、オリンピック期間中はいつも以上に感染対策にしっかり気を配ろうと、当事者意識を持って感じた。

実際にオリンピック期間前後の3週間毎日出勤する予定の筆者は、コロナ禍でオリンピックを開催すること自体に対しては積極的に賛成ではない。しかし、語学力を活かしながら国境を越えた交流ができることにはワクワクするし、4年に1度のオリンピックに携われると考えると、胸が高鳴る。開催については自分の中でも気持ちの矛盾があり、期待と不安が入り混じる。なんとももどかしい気持ちだ。

パッとしない中迎える東京オリンピック。来月は、実際に現場からその様子をレポートしたい。

参考記事:

5日付 朝日新聞デジタル 「開会式は無観客で調整「五輪ファミリー」の観戦容認へ」