任天堂の原点は花札だった!? 開館2周年『ニンテンドーミュージアム』に行ってみた

 先週末、筆者は京都府宇治市にある「ニンテンドーミュージアム」を訪れました。マリオやゼルダ、Nintendo Switchなど、世界中で愛されるゲームを生み出してきた任天堂の歴史を遡って体験できる施設です。

ニンテンドーミュージアム

(2026年10月24日筆者撮影)

お出迎えしてくれるキノピオたち

(2026年10月24日筆者撮影)

 

 任天堂の創業は1889年。京都での花札の製造が、その原点とされています。さまざまなカード製品を手がけ、その後は玩具の開発にも進出。ゲーム&ウオッチやファミリーコンピュータを生み出し、家庭で遊ぶゲームの世界を大きく広げていきました。その後もスーパーファミコン、ゲームボーイ、NINTENDO 64、ニンテンドーDS、Wiiなど、時代ごとに新しい遊びの世界を切り開き、昨年には次世代機となるNintendo Switch 2が発売されました。

 

 第1展示棟の2階にある製品展示には、ファミリーコンピュータからNintendo Switchに至るまでの歴代ゲーム機やソフトをはじめ、これまでに発売してきたさまざまな製品が並んでいます。ゲーム機本体だけでなく、ソフトのパッケージなども見ることができ、任天堂の歴史を幅広く知ることができます。実際に展示場を歩いていると、あちこちから「懐かしい」という声が聞こえてくるのが印象的です。それぞれが青春時代に戻れる場所であり友人との会話も弾みました。

 

 第1展示棟の1階には、これまでの娯楽を現代の技術で再構成した8種類の体験展示が用意されています。ここでは、昔の玩具やゲーム機を知っている人も、初めて目にする人も、実際に任天堂のゲームを楽しむことが出来ます。入館時に1人につき10コインが渡され、各展示で決められたコイン数を使って遊ぶ仕組みになっています。展示によって必要なコイン数が異なるため、すべての体験を楽しめるわけではありません。必要なコイン数を確認しながら優先順位を決めて回るのがおすすめです。

 

 ひときわユニークなのが、歴代ゲーム機のコントローラーを巨大化させた「ビッグコントローラー」です。通常なら手元で操作するはずが、2人で協力して動かしながらゲームに挑戦します。ひとりで自由自在に動かすのとは違い、互いに息を合わせることも大切になり、体験してみると想像以上に難しく大盛りあがりでした。

ビッグコントローラーを使うゲーム

(2026年10月24日筆者撮影)

 

 「ザッパー&スコープSP」では、巨大スクリーンに広がるスーパーマリオの世界を舞台に、光線銃型の周辺機器「ザッパー」や「スーパースコープ」を使って射撃を楽しめます。また、「ウルトラハンドSP」は、持ち手を操作すると先端が伸びる玩具「ウルトラハンド」を使い、流れてくるボールをつかんで土管に入れる体験展示です。シンプルな仕組みですが、狙ったボールをつかむにはコツが必要です。

 

 一方、「ウルトラマシンSP」は、1968年発売の室内用ピッチングマシンを現代風に再現したもの。家の部屋をイメージした空間で、次々と飛んでくるボールをバットで打ち返します。

 

 「しぐれでんSP」は、百人一首を現代の技術で楽しめます。足元いっぱいに広がる大画面に取り札が表示され、専用のスマートフォンを使って目的の札を探します。読み上げられた歌に合った札を見つけ、スマートフォンをかざして取る仕組みです。最大20人で一緒に遊べるため、周囲の人と競いながら楽しめるのも特徴です。

しぐれでんSP

(2026年10月24日筆者撮影)

 展示場で歴代のゲーム機を見ていると、実際にもう一度遊びたくなる作品もあるはずです。そんな人におすすめなのが「ニンテンドークラシック」です。

「ニンテンドークラシック」

(2026年10月24日筆者撮影)

 ファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO 64を中心に、80種類以上のラインアップからゲームを選んでプレイできます。当時のコントローラーを再現しているのも、懐かしさを感じられるポイントです。2人プレイもできるゲームでは、友人や家族と一緒に遊べます。

 

 このほか、2人で手をつないで挑戦する「ラブテスターSP」や携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」を自分の影を使って操作するゲームなど、さまざまな楽しみが待っています。

 追加料金を払うと花札を実際に作ったり、ルールを学びながら遊んだりできるワークショップにも参加できます。ゲームの話をするときりがありません。

 

 2024年10月2日に開館したニンテンドーミュージアムは今月2周年を迎えました。さらに昨年9月にはゲームキャラクターの原画や開発資料などを展示するアートギャラリーもオープンしています。訪問する際に注意したいのが、チケットの予約方法です。入館は日時指定の事前予約制で、基本的に抽選販売となっています。土日や祝日では希望する日の予約を取るのが難しくなります。筆者もキャンセル待ちの繰り上げ当選という形でチケットを入手することが出来ました。

 

 昨年の宇治市の観光客数は過去最高の619万4千人に達したと発表されました。このうち、ニンテンドーミュージアムを含む「博物館及び観光施設」の来場者は前年比26万人増の77万9千人と急増しており、これからも宇治市へのさらなる観光客の呼び込みが期待されています。

 

 昔ゲームに夢中になった人はもちろんですが、ゲームになじみがない人でもどこか子ども心をくすぐられるような工夫が沢山詰まっていました。皆さんも是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

参考紙面

 

2024年9月26日 読売新聞 「任天堂の歴史 体感 京都にミュージアム 来月2日開業」

 

2026年5月14日 朝日新聞 「ニンテンドー!宇治観光UP 昨年過去最高619万4千人、ミュージアム効果/京都府」

 

参考サイト

 

任天堂ホームページ https://www.nintendo.co.jp/corporate/history/index.html

 

ニンテンドーミュージアム https://museum.nintendo.com/exhibition/index.html