1967年10月20日、東京都渋谷区に代々木公園がオープンしました。敷地面積は約54haと都内にある公園の中では5番目の大きさを誇ります。代々木公園は都立公園に区分され、道路を挟んで森林地帯と運動施設などに分けられています。
戦時中、この場所は大日本帝国陸軍の代々木練兵所として使われ、軍事練習が行われていました。また、10年12月19日には飛行機が高度70m、距離3000mの約4分間の飛行に成功しました。これを記念して、公園内には「日本初飛行の地」と書かれた碑があります。太平洋戦争が終結してからはアメリカ軍の兵舎や家族用居住宿舎などがある軍用地「ワシントンハイツ」が建設されました。
その土地が日本へ全面返還され、跡地は64年の東京オリンピックに向けた選手村となります。この選手村はオリンピックが始まる64年9月15日に開村し、大会が終わった同年11月5日に閉村となります。62年経った現在はオランダ選手団の宿舎跡だけが残されています。
国土交通省が定める都市公園の役割は市民の活動の場・憩いの場の形成、地域の活性化、良好な都市環境の提供、都市の安全性向上となっています。筆者は気分転換に代々木公園に足を延ばすことがあり、その際にバスケなどのスポーツを楽しむ人やペットとの散歩時間を楽しむ人を見かけます。平日でも賑わう様子を見ていると、人々の交流の場としての存在の大きさを実感します。
代々木公園は防災公園としての機能もあります。都内に防災公園・霊園は63か所あり、震災や火災が発生した時などのために防災水槽や非常用発電機、かまどベンチなどが設置されています。その他に「医療機関近接ヘリコプター緊急離着陸場」を持つ施設もあり、救助のためのヘリポートとして利用されます。
公園は地域の人の憩いの場としてだけなく、防災から都市環境の維持まで多岐にわたる役割を担い、さらに歴史を遡ると戦前からの数々の積み重ねがあることを再認識しました。何気ない公園でもその地の背景を理解しながら過ごすことで新たな発見に繋がることを実感しました。
参考資料:
公益財団法人東京都公園協会 代々木公園

