憲政記念公園を訪れて

今月8日に投開票が行われた衆院選では、自民党が公示前の198議席から316議席へと大きく議席を伸ばし、歴史的な大勝を収めました。18日には特別国会が召集され、衆院選で初当選を果たした新人議員が初登院する様子も大きな話題となりました。選挙で示された民意を今後どのように政策へ反映していくのか、国会での議論に注目が集まっています。

 

そうした政治の動きが続く中、国会議事堂のほど近くにある東京・永田町の憲政記念公園を訪れました。

憲政記念公園の案内版

(2026年2月25日筆者撮影)

 

国政の中心地に隣接しながらも、緑に覆われて落ち着いた空気が流れる都市公園です。散策してみると、ここには日本の政治と測量の歴史を象徴する二つの重要なモニュメントである「三権分立の時計塔」と「日本水準原点」がありました。

 

まず目に飛び込んでくるのが、ひときわ高くそびえる三権分立の時計塔です。

三権分立の時計塔

(2026年2月25日筆者撮影)

 

塔の三方向に伸びる独特のフォルムがよく分かります。1960年に立てられ、鉄筋コンクリート製で高さは31.5メートルあります。3本の柱をひとつに合わせた三角塔で、3面にそれぞれ時計があり、ひとつが立法の中心・国会議事堂を、ひとつが行政の中心・霞が関の官庁街を、もうひとつが司法の中心・最高裁判所を向いているそうです。立法、行政、司法という三つの権力が均衡を保つ「三権分立」の理念を表現しているとされています。

 

時計塔の近くにあるのが、日本全国の標高の基準となる「日本水準原点」です。

日本水準原点

(2026年2月25日筆者撮影)

日本水準原点の説明

(2026年2月25日筆者撮影)

 この日本水準原点は、明治24年(1891年)に設置されました。日本全国に設置されている水準点は、ここを基準として標高が定められています。普段、地図で何気なく目にする「標高〇メートル」という数値の基準となっていることを今回初めて知り驚きました。標高は、防災や都市計画、インフラ整備において欠かせない情報です。地震や地盤沈下などの影響を確認する際にも、この原点との比較が重要になります。

 

実際に現地を歩いて感じたのは、時計塔と水準原点がそれぞれ異なる分野を象徴しながらも、日本という国の基盤を支えているという共通点です。時計塔は民主主義という政治の基盤を、水準原点は国土建設の基盤を表しているともいえます。偶然訪れた公園でしたが、普段は意識することの少ない重要な社会の土台を見つめ直すきっかけになりました。永田町を訪れた際には、ぜひ憲政記念公園にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 

 

参考新聞

2月18日 読売新聞オンライン 「与野党の新人議員、初登院で『若者の声を国政に』『心苦しい思いも』…『高市一強』下の特別国会召集」 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20260218-GYT1T00177/

2月19日 読売新聞オンライン 「『高市人気』自民票を押し上げ…衆院選 歴史的大勝316議席」 https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20260218-GYT8T00203/

 

参考サイト

銀座日進堂 「・・・「三権分立の時計塔」をご存知ですか?・・・ マガジン」

国土交通省 国土地理院 「日本水準原点」