変われるか 民進党

 政治家にはそれぞれマイカラーがあります。とくに女性議員でその傾向が際立つように思います。東京都知事に選ばれた小池百合子さんはグリーン。丸川珠代さんは赤。そして、今回の民進党代表選で選ばれた蓮舫さんは白。上品かつ知的な印象を抱きます。

 私が蓮舫さんを見かけた時も、その色に身を包んでいました。今年の4月に北海道へ旅行に行ったときのことです。ちょうど衆院の補欠選挙の時期です。民進党の推薦候補(無所属)への蓮舫議員の応援演説を聞きました。広い大地に力強い声が響きます。「蓮舫さんだ」。多くの人が足を止めていました。なかでも子を持つ母親たちに人気があるのでしょう。握手を求めて駆け寄った女性たちに囲まれていました。選挙に関心がある人、そうでもない人にかかわらず、幅広く知名度があるようです。

 15日に行われた党代表選では候補者の主張や政策の内容、実行力に対する評価はあまり議論されなかった気がします。その原因の一つは、蓮舫さんの「二重国籍」の問題に注目が集まったからでしょう。憲法問題をみると3人とも憲法を議論することに否定はしていませんが、踏み込んだ発言はみられませんでした。野党としての方向性を知るためにはもっと深い議論が聞きたかったものです。

 結果として、蓮舫議員が過半数を固めて選ばれました。日本経済新聞は「裏返せば、岡田路線と全く違う方向には行かないだろう」としています。野党共闘、憲法改正など岡田前代表と少し違う点もありますが、どうしてもただ「党の顔」を変えただけという気がします。

 民進党のイメージを変えてほしい。最終的な投票結果を左右したのは、個人的な人気の延長線上にある支持者の願いかもしれません。その期待に応えることができるのでしょうか。民進党の政党カラーは青色。青地に白はよく映えます。各紙新聞では「かじ取り多難」(読売)「完勝でも多難」(朝日)と見出しで言われていますが、どのように荒海を進んでいくのか楽しみです。

参考記事:16日付け 朝日新聞 東京14版 2面 
日本経済新聞 東京14版 2面 社説
読売新聞 東京13版 3面 総合面