9月16日は競馬の日とされています。1954年のこの日に日本中央競馬会(JRA)が発足したことにちなんで制定されました。日本の競馬は主に政府の監督下にあるJRAが主催する中央競馬、地方自治体や一部事業組合が主催する地方競馬に分かれています。
中央競馬は過去に国営競馬だったものですが、JRAの発足によって民営競馬として始まることになりました。戦前も日本各地で開催されていた競馬は戦後の46年10月、国営競馬として日本競馬会の主催によって再開されました。これは畜産業の復興支援などのためという背景もあります。48年からはJRAの前身である日本競馬会の運営から農林省管理下の国営競馬となりました。さらに54年7月1日に公布された日本中央競馬会法によってJRAが主催とする中央競馬に変わります。
地方競馬は48年に制定された競馬法の下で中央競馬と同様に実施されてきました。中央競馬は設立の趣旨として「競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するため」とありますが、競馬施行の社会的意義は国民的レジャーを提供することにもあるといいます。地方競馬も馬の改良増殖その他畜産の振興への寄与と、地方財政の改善とされ、開催目的は大きく変わりません。
その一方で両者には異なる点も多く、主催者の違いにとどまらず、開催場所や賞金、出場するための資格などが異なります。この資格は所属騎手だけでなく、馬を管理する調教師についても同じです。
地方競馬のレースの売り上げは的中者への払い戻しやNAR(地方競馬全国協会)、自治体、地方公共団体金融機構に分配され、中央競馬は馬券の一部と事業で得た利益の半分を「国庫納付金」として国に納めています。2025年度の中央競馬の収益は約3兆5384億円、地方競馬は1兆468億6125万円となっています。これらの金額から払い戻し額を引いた25%が社会福祉や畜産振興に役立てられているのです。
競馬は賭け事として楽しむという一面だけではなく、馬券を購入することが社会貢献に繋がっているわけです。歴史的背景を調べることで、競馬を開催する真の狙いに触れることができました。
参考資料:
JRA公式ホームページ
