激闘続くワールドカップ 戦前からの歴史とその経済効果とは

6月12日にサッカーFIFAワールドカップが開幕しました。この大会には各地区の予選を勝ち抜いた48カ国が参戦し、カナダ、メキシコ、アメリカにまたがる16の都市で合計104試合が戦われています。

日本代表はグループリーグでチュニジアに勝利、オランダとスウェーデンに引き分けてラウンド32に駒を進めました。しかし、米ヒューストンスタジアムで行われた強豪ブラジルとの一戦は1対2で惜しくも敗退しました。

ワールドカップの歴史は1930年に遡ります。第1回大会の開催地はウルグアイで13チームが参加しました。その後、34年と38年に開催されたワールドカップはいきなりラウンド16から始まる勝ち抜き方式に変更され、グループリーグがありませんでした。その後、第二次世界大戦が勃発し、ワールドカップは一時中断されることになります。

終戦から5年後の1950年、ブラジル大会でワールドカップは復活を遂げましたが、第1回大会と同様に13チームの参加にとどまります。この大会では決勝戦がなく、ブラジルとウルグアイのグループ最終戦が実質的な決勝戦となる異例の展開となりました。

今年で23回を数えるワールドカップで優勝回数が最も多いのはブラジルで5回世界一になっています。その次にドイツとイタリアが4回、アルゼンチンが3回、ウルグアイとフランスが2回、イングランドとスペインが1回の順です。

サッカーワールドカップは世界に大きな経済効果をもたらし、もちろん日本も含まれます。今大会では、日本がベスト8まで進めば経済効果は400億円以上に上るともいわれていました。応援するため現地まで足を運んだり、ユニフォームなどのグッズを購入したりする人がいます。さらに普段はサッカーを見ない人でも自国の選手が出ることによってパブリックビューイングに行くようになり、スポーツバーで観戦する人も増えます。ワールドカップに日本が出場することによって応援意識が高まり、人々の行動変容や購買意欲の向上につながるのです。

 

そんなサッカー日本代表が帰国する7月2日、筆者は羽田空港へ向かいました。東京モノレールを利用し、午後2時頃に空港へたどり着くとすぐにユニフォームや旗を持った人だかりが目に入りました。どのあたりから選手が出てくるか考えながら場所を探し、待っていると気づけば1時間30分が経っていました。正確な到着時間が分からないため周りのシャッター音に敏感になる中、間もなく森保監督を先頭に選手たちが到着ロビーに姿を現しました。わずかな時間でしたが大きな声で選手や監督をねぎらう声が飛び交い、日本を代表して世界の大舞台で戦った選手への感謝と感動で胸がいっぱいになりました。

羽田空港に到着した森保一監督(7月2日、筆者撮影)

羽田空港に到着した選手達(7月2日、3枚とも筆者撮影)

 

世界中の人々を熱狂させるワールドカップ。7月20日には決勝大会が予定されています。韓国代表での監督批判やトランプ大統領による自国選手の処分見直し要請が大きな論議を呼び起こし、改めて人々がこの祭典に強い思いを持っていることが分かります。グループリーグの段階から強豪国がまさかの敗退となるなど驚きの結果が続いています。栄冠を目前にした最終盤が近づき、今後の試合の行方から目が離せません。

押しかけたファンで混雑する羽田空港到着ロビー(7月2日、筆者撮影)

 

参考文献:

2026年7月6日付 朝日新聞デジタル 米国FWの出場停止が1年間猶予に トランプ氏、処分見直しを要請

https://www.asahi.com/articles/ASV762Q3KV76UTQP011M.html

2026年7月7日付 日経電子版 スポーツの価値を冒瀆したFIFAとトランプ氏 W杯米国選手の出場容認

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH060US0W6A700C2000000/?n_cid=dsapp_share_ios

2026年7月7日 読売新聞オンライン トランプ氏「行われていない試合に罰与えるのは不公平」「全速力で走っていた2人が衝突しただけ」…FIFAに持論展開

https://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/worldcup/20260707-GYT1T00328/

 

 

参考資料:

FIFA|ザ・ホーム・オブ・フットボール

https://www.fifa.com/ja