海外に旅行するために黄熱病の予防接種を受ける機会がありました。黄熱ウイルスを病原菌とする感染症で、主な感染経路はウイルスを持った蚊に刺されたことによるものがほとんどです。発症すると発熱や頭痛が起こり、重症化した場合には高熱に見舞われ、黄疸や出血、意識障害が現れ、最悪では死にいたる恐ろしい病気です。旧千円札に描かれていた野口英世博士も黄熱病の研究の際に自らも黄熱病に感染し、命を落としてしまいました。

厚生労働省のWebサイトでは、黄熱ワクチンの接種場所が紹介されている(厚労省のWebサイト)
主にアフリカや中南米の地域で流行しており、日本において黄熱病の感染者は確認されていません。予防策としてはワクチンの接種がありますが、まず蚊に刺されないことが重要です。このため、流行地に行く場合には虫よけ剤の使用や肌の露出が少ない服を着るといった備えが大切です。虫よけについても含まれている成分をよく確認することが必要です。成分としてイカリジンが15%以上含まれているものかディートが30%以上のものが推奨されています。
予防が重要になってくる黄熱病ですが、ワクチンを接種していないと入国できない国があります。接種必須の国の他にも予防接種が推奨されている国もあります。接種しないと入れない国としてはガーナ、ガボン、カメルーン、ボツワナ、モザンビーク、ウガンダ、ベナン、ボリビアなどが挙げられます。接種を推奨している国はアフリカ地域のエチオピア、ケニア、ガンビア、中南米地域のアルゼンチン、エクアドル、コロンビア、パナマ、ペルー、ボリビア、パラグアイ、ブラジルなどです。これら以外でも黄熱病に感染する危険のある国からの渡航者に接種証明書を要求する国もあります。
筆者は黄熱病の予防接種を東京都江東区にある東京検疫所で接種しました。予防接種日は毎週火曜で完全予約制になっています。保険の適用外なので費用は17680円。収入印紙での納付になります。必要なものは身分証、パスポート、他にはあらかじめホームページから印刷する必要がある問診票と申請書です。筆者が向かった日には合計18名の座席が用意されていましたが、係の人によると接種人数は公開していないとのことでした。

東京都江東区にある東京検疫所(1月6日、筆者撮影)
いま筆者は西アフリカに位置するガンビアに訪れています。日本にはない病気を正しく理解・対策したうえで、地域ごとの歴史や文化、生活の特徴などを学びつつ暮らしたいと思います。

砂浜に集まる市民ら(7日、ガンビアにて筆者撮影)

首都バンジュールのマーケット(6日、筆者撮影)
参考資料:
厚生労働省 検疫所 FORTH
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/yellow_fever_certificate.html
JICA 黄熱病予防接種について
https://www.jica.go.jp/volunteer/qualifier/document/s3-0-0.pdf