数週間前まで夏日が続いていたにもかかわらず、突然気温が下がり、全国的に肌寒い日が続くようになりました。先週の土曜日、関東は師走並みの寒さとなり、筆者も衣替えを済ませました。秋の深まりを感じるようになると楽しみになってくるのが紅葉です。錦秋といえば京都を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。筆者自身、京都の紅葉巡りに夢中になっており、今年はどこに出向こうかと今からサイトをチェックしています。
京都で見られる紅葉
(2024年12月8日筆者撮影)
2024年に京都を訪れた観光客は5606万人で、そのうち外国人観光客が1088万人を占め過去最高を記録しました。海外からも注目が集まる京都の紅葉ですが、なぜここまで多くの人の心を魅了するのでしょうか。
京都観光Naviぷらす(2023)によると、京都にはモミジが綺麗に色づくための3つの要素が揃っているそうです。
①気温差(寒暖差)が大きいこと
②日光がよく当たること
③湿度や水分が十分にあること
モミジは最低気温が8度を下回ると色づき始め、5、6度になると鮮やかな色づきになると言われています。盆地である京都は朝晩の寒暖差が大きいため、この気温差が美しい色づきを生み出しているようです。
紅葉巡りをする中で驚いたのは真っ赤なものからオレンジ色、黄色まで沢山の色合いのモミジがあることです。京都でよくみられるモミジの1つは「イロハモミジ」ですが、そんなイロハモミジの仲間だけでも世界で約150種類あると言われています。
様々な色合いのモミジが見られる東福寺(左)と金戒光明寺(右)
(2024年12月8日筆者撮影)
数ある京都紅葉名所の中に永観堂があります。古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほどで約3000本のモミジを鑑賞できます。そんな永観堂ですが、9月上旬からモミジの葉枯れや日焼けが見られたようです。その原因となったのは記録的猛暑と水不足と見られています。京都地方気象台によると、この夏、京都市内の猛暑日は60日以上、9月の降水量は平年の約53%でした。著しい温暖化を前に、紅葉が見られることは当たり前ではなくなってきています。世界に誇れる京都の紅葉を守り続けていくうえでも、具体的な気候変動対策が急がれます。
参考資料
京都観光Naviぷらす、2023年11月8日、「庭師が語る、京都の紅葉が人を惹きつけるワケ。 ~全部で256通り!?様々な表情の紅葉を見に行こう~」https://plus.kyoto.travel/entry/momiji.kyoto
訪日ラボ編集部、2025年6月18日、「京都市、2024年の外国人観光客数が1,088万人で過去最高」https://honichi.com/news/2025/06/18/kyoto2024/#:~:text=2024%E5%B9%B4%E3%81%AB%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82,%E3%81%A7%E9%81%8E%E5%8E%BB%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%82%92%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%80%82
2025年10月7日 サン!シャイン公式ch「【異変】紅葉ピンチ!?京都で相次ぐ葉枯れ発生猛暑の影響か…関東では季節外れの桜開花【サン!シャインニュース】」https://www.youtube.com/watch?v=_FLPsVyBO3c


