標識 みんながわかりやすく

今日の朝日新聞朝刊に、「歩行者横断禁止」標識に「わたるな」と平仮名書きができるようになるという記事が掲載されていました。昨年5月に大津市で起きた保育園児を巻き込む事故をきっかけに警視庁が決めました。交通事故死は年々減っているものの、痛ましい事故のニュースを日々新聞で見かけます。「横断禁止」と書かれても、まだ漢字を習っていない小さな子どもは理解できないはずです。誰もが読めるひらがなを使うことでよりわかりやすくなります。

筆者は今、自動車学校に通っています。実際にハンドルを握ってみると、意外と死角があるのだと気づきました。標識に気をとられると歩行者、対向車が見えなくなったりもします。何より驚いたのは、標識の多さとわかりにくさです。免許試験でもこの標識の読み間違いが多いそうです。

運転するときの安全は、もちろんドライバー側が細心の注意を払うべきです。ですが、歩行者も車の動きを意識して行動する必要があります。教習所では高齢者講習を受講しているお年寄りを沢山見かけます。高齢者ドライバーの数も事故数も増え続けています。自分の身を守るためにも、標識の意味を正しく理解しなければいけません。

もう一つ、考えたことがあります。文字を漢字からひらがなにしても、運転する外国人に伝わるのかということです。都内では、スーパーマリオの格好をして公道を運転する外国人を度々見かけます。この「リアルマリオカート」は訪日客向けの人気のサービスで、国際免許があれば運転できます。オリンピックに向けて観光客がますます増えることを考えると、言葉ではなく、よりわかりやすい図や絵で安全を訴える必要がありそうです。

参考記事:
今日付 朝日新聞朝刊 (14版) 34面 (社会) 「「わたるな」も選択可 「横断禁止」の標識」