子どもの命が奪われる事件が後を絶ちません。
和歌山県紀の川市で2月5日、小学五年生の男の子が殺害される事件が起きました。殺害現場は自宅のすぐ近くの空き地。下校後、1人で遊んでいるところを狙われたとみられています。福岡県豊前市では1月31日に小学五年生の女の子が「遊びに行く」と言った後に行方不明になり、2月1日に同級生の自宅で遺体で見つかりました。警察は同級生と同居している男を死体遺棄の疑いで逮捕しています。昨年の9月には、兵庫県神戸市で小学一年生の女の子が遺体で見つかる事件もありました。警察は現場近くに住む無職の男を死体遺棄の疑いで逮捕しました。
今回の和歌山の事件は「見守りボランティア」の時間外におきたことが指摘されています。文部科学省の2011年度の調査結果では全国の小学校の9割以上が保護者らの見守りを実施しています。私の住んでいる地域の小学校も、朝は保護者付き添いの集団登校、そして登下校時間は保護者や地域のお年寄りがボランティアで道に立ち、子ども達の見守りをしています。しかし、見守りボランティアは登下校時間のみ。一度家に帰って公園で遊ぶ子どもや塾や習い事のために日が暮れてから帰宅する子どもにまでは目が及ばず、「空白の時間」が生まれています。
組織立った「見守りボランティア」を一日中行なうことは難しいでしょう。ボランティアにも自分の生活があるからです。必要なのは「地域の目」だと考えます。学校教育の担当者も「学校や地域、保護者との連携で地域力を高める必要がある」と話します。最近の行動を振り返ってみると、防犯ブザーが鳴る音が聞こえても「どうせ誤作動かいたずらかな?」と思ってしまう私がいることに気付きました。私も地域の一員という意識を持って、安全に貢献していきたいと考えています。
地域の安全を守るにはどうすればいいか、皆さんの思いや決意を聞かせてください。