これからのパパの役目

 「結婚や出産、育児をしたいと考えると男性と同じように人生設計をすることは出来ないよね。少なくとも今の日本では、まだまだ出産、子育てと仕事を完全に両立させることは難しいと感じた。」

就職活動に励む先輩の言葉です。インターンシップで実際に働く女性の言葉を聞き、両立の難しさを感じたそうです。

政府主導で男性の育休取得率を上げようとし、実際に育休をとる男性も増えてきています。しかし、育休をとるだけでは不十分です。

女性が社会で活躍するには育休をとるだけでなく、日々の生活の中での協力も必要不可欠です。

今朝の日本経済新聞朝刊では、共働きで家事や育児を妻と分担する男性たちの悩みと本音が紹介されています。

 「育児をやっていることを周りに褒められ、浮かれていると『夫婦で忙しいうちでは分担は当たり前のこと。家族によってやり方は違うんだからね』とくぎを刺される。」

女性が育児と仕事を両立させるには、「男性が育児をすることは偉い」という風潮から、「あたりまえ」という認識を社会全体が持つことが必要だと思います。

少し前、「あたしおかあさんだから」という歌の歌詞が物議を醸しました。最後に「あたしおかあさんになれてよかった」と結ばれたところに温かさを感じる一方、それ以前の部分に母親の自己犠牲が無理に美化されているように感じ、息苦しさを覚えました。

歌詞のように女性が子供のためにいろいろな楽しみを「あきらめた」としてしまうのは悲しいことです。

ワンオペ育児(母親だけが育児を担うこと)ではなく、夫婦が育児の大変さや喜びを分かち合う。このような夫婦像が広まることを強く望みます。

参考記事:

5日付 日本経済新聞朝刊(大阪14版)21面(女性)「共働きパパ 悩みと本音」