一人暮らしを始めたころ、レシートをもとに家計簿をつけ日々のお金の管理をしようとしていました。
1日目はその日の夜に財布の中のレシートを整理し、お金の出入りを記録しました。2日目は途中まで記録して寝てしまい、3日目は翌日に行おうと思ったまま寝てしまい・・・典型的な3日坊主で終わってしまいました。
私のように家計簿をつけることが続かない人は少なくないようです。書店の実用書コーナーには、家計簿を習慣化するコツや、作成法を解説した書籍が並んでいます。
家計の管理が楽になるかもしれません。
経済産業省は電子レシートの標準的な企画の策定に乗り出します。電子レシートとは通常は紙で発行されるレシートを電子データ化し、スマートフォンやパソコンなどで管理できるようにしたものです。
消費者にとっては複数の店舗で受け取った電子レシートを一括して管理できるため、家計簿作成の負担が軽減され、データを食生活の改善のために利用することもできます。
一方で、店舗側はレシートの紙を節約でき、購入データを幅広く収集、分析することで具体的な顧客像の把握につなげることが出来ます。
消費者、店舗側の両者がデータを有効活用することのできる、便利なシステムだと思います。
しかし、普及に向けては課題もあります。
まず、システムの導入のためには1店舗当たり数万円かかります。そして、サイバー攻撃や不正アクセスへの対策も必要となります。
レシートからは詳細に日々の暮らしぶりが判明します。そのデータを悪用される可能性を考えると、電子化を進めることに懸念も残ります。しかし、紙を節約でき、データにより流通を促進できるなど、良いことづくしのシステムのように思います。
普及が進み、レシートで財布が膨らむ、ということがなくなる日は近いかもしれません。
参考記事:
12日付 読売新聞朝刊(大阪14版)4面(政治・経済)「電子レシート 普及へ規格化」