センター試験2日目。多くの志願者が、これまで積み上げてきた実力を発揮したことだと思います。昨日、実施された地理Bでは、北欧を題材にした問題の中に、世界的に人気なキャラクター「ムーミン」が登場しました。
問題は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの3カ国のアニメと言語の正しい組み合わせを答えるもの。フィンランドを舞台にしたアニメに「ムーミン」が、ノルウェーのアニメにでは「小さなバイキング ビッケ」が登場しました。
試験後のインターネット上には、「ムーミンを知らないと解けない」や「ムーミンは地理と無関係なのでは」などの受験生の声が多数、見られます。
ただ、大手予備校の・河合塾によると、バイキングがノルウェーに関連しているうえ、例示されているスウェーデン語とノルウェー語の類似性を理解していれば、解くことができるといいます。
受験生はそこまで、知っていないといけないのかと驚くと同時に筆者は思いました。「ムーミン谷は埼玉・飯能じゃないの!?」。早速、その地に行ってみました。
向かったのは、「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」。通称「ムーミン谷」。少なくとも、筆者は幼少期、そう言われて遊びに来ていました。
平成9年オープンしたこの公園の基本理念は「自然との共生。自我と自由の尊重」。これは建設当時にムーミンの筆者、トーベ・ヤンソンさんとの手紙のやりとりの中で生み出されたようです。
久しぶりに、ムーミンの世界に入るのも楽しみにしていたのですが、残念ながら、工事で休園でした。しかし、外からでもその世界観は伝わります。
外から見た、あけぼの子どもの森公園
工事が終わるのは3月31日。2019年春にはムーミンバレーパークが同じく飯能に開業予定です。
受験生のみなさん、試験が終わった春に、埼玉のムーミン谷を訪れてはいかがでしょうか。そのためにも、まずは、体調に気を付けて受験シーズンを乗り越えてください。大学は、自由でワクワクすることが多いところです。4年間の思い出にしみじみ浸りながら、卒論に取り組んでいます。
参考記事
14日付 読売新聞 13版 39面 「ムーミン谷 どこ」
同日付 朝日新聞 13版 38面 「ムーミン どこに住んでいる?」
同日付 日本経済新聞 13版 39面 「大雪やミス 開始遅れも」