自分の「性」を考える

トランスジェンダー、Xジェンダー、ストレート・・・

あなたはこれらの言葉の内容をどこまで知っているでしょうか。

トランスジェンダーは身体と心の性が一致せず、自らの性に違和を持つ人。Xジェンダーは出生時に割り当てられた女性、男性のいずれでもないという立場をとる人。ストレートは異性愛者のことです。

先日、東大ゼミ「障害者のリアルに迫る」の第9回「性のリアル」性的マイノリティに関する学生鼎談を聞く機会がありました。このゼミは障害者と健常者の間の先入観やタブー視に迫るということを主軸に置いた活動をしています。今回のイベントは、トランスジェンダーの男性とXジェンダー、ストレート2人の計4人の学生で、学校生活や恋愛、身体に関して赤裸々に語り合うのを聞き、その後聴講者達で、ゼミの感想などを交えながらテーマについて話すというものでした。

メディアでのニューハーフタレントのイメージが強かった私は、身体への認識も多様であることに衝撃を受けました。

身体に対してだけではなく、「性」そのものの在り方も多種多様です。冒頭にあげた言葉だけでなく、様々な性の在り方を表す言葉があります。

私も、自分の性(ストレート)を「普通」と思っていましたが、今回のゼミを経てそもそも「普通」とは何であるのか、自らの性に対して初めて疑問を抱きました。

近年、世界的にそして日本でもセクシュアル・マイノリティ問題に対する関心が高まっています。しかし、その関心は「理解」につながっているのでしょうか。特別視した上で「受け入れなければ」「受け入れてあげよう」という認識になってはいないでしょうか?

「あなたはなぜ女性/男性なのですか?」

この問いにあなたなりの答えをもっているでしょうか。自らの性について真摯に向き合い、そして性の多様性に目を向ける。「理解」は、ここから始めるべきではないかと思います。

最後になりますが今回の記事作成に際し協力してくださったゼミの皆様に深く感謝の意を表したいと思います。

参考記事:

1日付 朝日新聞朝刊 13版 25面(教育)「「多様な女子」受け入れは」

 

 

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