今年も早いもので、もうクリスマスです。このところ、日本でもハロウィンが秋のイベントとして定着してきましたが、外国からやってきたイベントごとの代表としては、やはりクリスマスが定番です。今年のクリスマスは、様々な場所で、いろいろな境遇の人たちがどのように過ごすのか。今日は、そんな思いを馳せてみようと思います。
クリスマスで思いつくのは、クリスマス商戦やセール。今年のクリスマスは、23日,24日,25日と3連休で、百貨店やデパートなどはファミリー層をターゲットにしていると言われています。メリーゴーラウンドを設けて子どもを連れた家族の注目を引いたり、プロジェクションマッピングを投映する百貨店もあるようです。そこで、東京の街を歩いてみることにしました。私が訪れたのは、3連休よりも数日前でしたが、それでもクリスマスの活気は見え隠れしていました。街中のイルミネーションもさることながら、店舗の中も装飾に工夫を凝らして盛り上げています。今日はプレゼントを買いに出かける、という人も多いかもしれません。
一方、クリスマスは普段と変わらず1人で過ごす、という人も増えてきているようです。LINEと博報堂ブランドデザイン若者研究所の共同調査でわかったのは、20代未婚男性の3人に1人が、クリスマスでも普段通りに過ごすということでした。普段どおり過ごす人の予定の中身は、男女とも「仕事やアルバイト」が最多でした。なるほど確かに、クリスマス商戦でお金を使う人がたくさんいれば、お金を稼ぐために働く人もまた、たくさんいるのです。そう考えれば、20代の3割が1人で過ごすのも、そこまで違和感なく受け取ることができます。クリスマスを楽しむ人は、クリスマスを支えてくれている人のことも思い出してみるのはいかがでしょうか。
さて、クリスマスの3連休といえども、浮ついた話ばかりでないこともまた事実です。22日に発生した新潟県糸魚川市の大火では、現場となった住民の方々が24日になってようやく一時的に現場に入ることができました。復興どころか、安心して日々を過ごせるようになるにも、まだ時間がかかるとされています。ところ変わってドイツでは20日、クリスマスマーケットにトラックが突っ込むテロが発生しました。犯人の思想や素性は徐々に明らかになってきましたが、犯行の経緯や共犯の存在などはまだ先の話になりそうです。こんなことを考えると、クリスマスが楽しいのはもちろんなのですが、いろいろな境遇の人々が穏やかに過ごせる日が1番なのかもしれない、とも感じてしまいます。今日はクリスマス、特別な日だからこそ、そのようなことを考えてしまうのかもしれません。
参考記事:
6日付日本経済新聞「今年のクリスマスは日曜日百貨店、家族連れに的」
24日付朝日新聞「若い男性の3割『クリぼっち』仕事・バイト…普段通り」
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