土用の丑の日 激暑を乗り越えるために

きょう7月24日は土用の丑の日です。食卓にウナギが並ぶ家庭も多いかもしれません。ウナギというと高級で、めったに食べることが出来ないと思われる人もいるでしょう。その高級魚をどうやって消費者に買ってもらうか、スーパーや外食各社はPRに力を入れています。各店がどのような工夫を凝らしているのか、まとめてみました。価格は筆者が調べたもので、地域や店舗によっては異なっている場合があります。

〇イオンリテール・・・鹿児島県産ウナギかば焼きの特大(税込み3002円~)と超特大(同3542円~)。主力の特大サイズは昨年比で5~7%値下げ。SNS映えを意識した「串刺しのかば焼き」も
〇イトーヨーカ堂・・・鹿児島県産ウナギを使った予約商品の「うな重」(1尾税込3218円)を昨年より200円安く提供
〇天丼てんや・・・ウナギ・とろろを使った「うなとろ天丼」(税込1080円)の提供期間を7月22日から8月7日まで延長
〇吉野家・・・「うな重」を通年販売。「うな重一枚盛」で店内価格は1207円
〇松屋・・・「うな丼」は昨年と同じ980円、牛肉ものせた「うなぎコンボ牛めし」は昨年より100円値上げして1180円
〇すき家・・・ふっくら仕上げたかば焼きが売りで、牛肉と一緒に味わえる「うな牛」が特に人気

どのウナギも魅力的で美味しそうでしたが、すき家の「うな牛」を食べてきました。「うな牛 並盛」は1150円でしたが、予想していたよりも身が大きく並盛でも十分な満足感でした。またかば焼きと牛肉という目新しい組み合わせでしたが、驚くほどに合います。ふっくらウナギに牛肉が包まれて口の中に運ばれると、タレの甘さも相まって口の中で旨みが爆発します。

「土用の丑の日には『う』の付く物を食べる」(ジャパンナレッジ)という俗信もあります。「う」の付く鰻(うなぎ)や牛を食べると、元気がついて暑気あたりを防ぐというのです。

また、立秋前の土用の期間に丑の日が2日ある場合には、一の丑、二の丑と呼び分けられるそうです。今年は7月24日が「一の丑」、8月5日が「二の丑」です。是非とも、どちらかの丑の日に「う」の付く物を食べて、この異常な夏を乗り越えていきましょう。

参考記事
2024年7月23日付読売新聞「高値ウナギ あの手この手 あす土用の丑の日 商戦激化」.
2024年7月23日付朝日新聞「あす土用丑、牛丼チェーン熱戦」.
ジャパンナレッジ,「土用の丑の日には『う』の付く物を食べる」.