地震には、気持ちよりも備えが大事?

熊本地震から2か月が経とうとしています。あの日、ニュースや新聞で熊本の様子を見て、地震に対する不安や緊張感を持った人は多いと思います。かくいう私もそうでした。しかしながら関東に住んでいる私は、テレビや新聞の報道が下火になると同時に、地震に対する緊張感も薄れてきていました。そんな私に、また少し緊張感が走るようなニュースが入ってきました。

政府の地震調査委員会は10日、2016年度版「全国地震動予測地図」を公表しました。これは、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布を示したものです。この地図によると、静岡県から四国沖にかけた南海トラフ巨大地震の震源域近くでは、前回の14年版より確率が軒並み1~2ポイント上がり、高知などで73%、静岡市で68%と高確率になりました。

自分に関わるニュースがあると、気になってしまうものです。私はすぐさま自分が住んでいる地域の確率をチェックしてしまいました。読者の方の中にも、ご自分の地域の確率が気になった方は少なからずいると思います。しかし、確率を見た後何を感じたでしょうか。私は「確率が上がっている。不安だなあ」としか感じませんでした。熊本地震の時と同じです。「明日、いやこの瞬間にも地震が来るかもしれない」というような、妙な緊張感と不安な気持ち。この感覚は決していいものではありません。では、どうすべきか。私は考えました。

「不安になっても仕方がない。どうせなら、不安が解消されるような行動を起こそう」これが私の結論です。いつ地震が来るかも知れぬ、と不安がっていてもどうしようもありません。日本に住んでいれば、地震に見舞われるのはもはや自然なことではないでしょうか。近年の状況を振り返れば、当然に思えてきます。であれば、行動しましょう。私はこのニュースを機に、自宅の防災リュックの中身を総点検し、古いものは新しく入れ替えました。この方がよっぽど現実的ではないでしょうか。しかも、もしもの時のための準備をすると、不安な気持ちも晴れてきます。まさに、備えあれば患いなし、といったところでしょうか。みなさんもこの機にぜひ、災害時の備えをチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考記事:各紙全国地震動予測地図関連面