PC一つで好きな場所で仕事をする「ノマドワーカー」と呼ばれる人々が増えています。ノマドとは「遊牧民」の意味で、自分の裁量で自由気ままに働くことからこの名前が付けられているようです。筆者も、まるで遊牧民のように韓国の各地を自由気ままに旅をしながら、インターンシップやアルバイトをオンラインで行っています。
しかし、そんなのびのびした暮らしを送るノマド生活にも大変なことはあります。一番の困難は、場所探し。固定的なオフィスがないため、無線LAN、防音設備付きの1人で落ち着いて仕事ができる場所を探すのに一苦労です。カフェや自習室は、1人で黙々と作業をするのには最適ですが、zoomを使用して誰かと会話をするとなると向いていません。静かかつ誰にも邪魔されない、自分の部屋のような個室空間へのニーズが高まっています。
そんな悩みに答えるように、東京メトロなどの駅ナカやビルナカ、街ナカに富士フイルムビジネスイノベーションが提供する「cocodesk」というプライベートオフィス空間が設置されました。
明大前駅構内の「cocodesk」外観(6月25日筆者撮影)
対面のインターンシップ後にオンラインの面接がある時など、いちいち家に場所を移動する時間がない場合でも、駅構内のプライベートオフィスを利用することで時間を節約することができます。利用するには、会員登録と事前予約が必要です。予約後は、開錠キーで入室することができるので、セキュリティ面も安心です。サービス利用料は、275円/15分(税込み)。1時間使用すると、1100円かかります。エアコンやモニターなども完備されていて、快適に使えそうです。
「人」×「オフィス」のマッチング。配車サービスを行うUberや空き部屋を貸し借りできるAirbnbなど、いまやシェア文化が当たり前になりつつあります。働き方の多様化に伴って、いつでもどこでも自分の好きなスタイルで仕事ができるようになったこの時代。皆さんもちょっとしたスキマ時間にプライベートオフィスを利用してみてはいかがでしょうか。
大手町駅付近の「cocodesk」の内装(8月5日筆者撮影)
参考記事:
25日付 日経電子版「テレワーク快適 学びも刺激「すき間時間」駅ナカで本まとめ提供 副業・移住 多様な働き方支援」
参考資料:
富士フイルムビジネスイノベーション ホームページ「あなた起点の働き方へ プライベートオフィス・サービス ココデスク」