コロナ禍で需要高まる!?ユニーク検定

「青森りんご検定」

日経新聞のページをめくっていると、何やら面白そうな検定の名前が。

収穫シーズンに合わせ、一般社団法人青森県りんご対策協議会が始めた検定だと分かりました。

農家が苦戦するほどの超難問もあり、既に全国から延べ1万人超が受験。担当者は「ゲーム感覚でリンゴの知識を深めてもらい、新型コロナウイルス下でも盛り上がるきっかけになれば」と期待を込める。

「青森りんご検定」の問題例 日経電子版より引用

筆者は11月14日に、にっぽんお好み焼き協会が主催の「お好み焼き検定」を受けてきました。きっかけは、自粛時におやつ感覚でお好み焼きを作ったこと。トッピング次第で味が変わるバリエーションの豊富さに、すっかり魅せられました。

「お好み焼き検定」は通常の検定と異なり、市販の参考書などはありなせん。受検料の3,300円を払うとPDF化された要点集がメールで送られてきます。お好み焼きの由来や美味しい焼き方、地域ごとの特性にソースの種類など、意外にも暗記事項が盛り沢山です。それでも、就活など自分の将来を考えて受ける検定試験と比べ、終始楽しく知識を得ることができました。

印刷した第12回お好み焼き検定の要点集 筆者私物

受験当日、日清製粉の会場に向かうと、全ての席に紙袋が置いてありました。どうやら「お土産」のようです。

日清製粉のロゴ入り紙袋 自宅にて筆者撮影

受験会場には同い年くらいの若者がちらほらいるものの、大半は中年男性の印象でした。「もしやお好み焼き屋の主人では…」と思うと、心が弾みます。開始直前には、にっぽんお好み焼き協会理事長の方から激励の言葉がありました。この検定の普及に努め、お好み焼きを盛り上げたいとのことです。

今週、後期授業について対面形式を半分以下に抑える大学が、全体の2割近くあることを読売新聞と朝日新聞でも目にしました。(文科省調べ)徐々に従来の形を取り戻してはいますが、全面的な対面授業を予定している大学は36.2%にとどまります。サークルに関していえば、飲み会や合宿が禁止されているところが殆どでしょう。その影響で廃れてしまったサークルがあることも耳にします。ないない尽くしの大学生活で、熱中できることを探している大学生に是非「ユニーク検定」をお勧めします。

もちろん若者だけではありません。「お好み焼き検定」への挑戦を遠方に住む祖母に電話で報告すると、「ボケ防止になりそう」と興味津々の様子でした。

コロナ禍での娯楽の定番といえば、ニンテンドースイッチや動画配信サービスなどが挙がります。腰を据えて取り組むユニーク検定も、そこに仲間入りする日が近いのではないでしょうか。きっと老若男女楽しめるでしょう。今日まで日の目を見なかったのは認知度が低いからかもしれません。

最後にお土産の中身を紹介しましょう。この写真を見て、少しでも「ユニーク検定」に興味を持ってもらえればと思います。

お土産の中身(この写真+おつまみが一つ) お好み焼きに一番合うとされる飲み物「ホッピー」入り 自宅にて筆者撮影

 

参考記事:

9月16日 日経電子版 『「難しすぎ」青森りんご検定』

22日付 読売新聞朝刊 埼玉 14版 2面 『大学対面授業「半分以下」2割』

25日付 朝日新聞DIGITAL 『後期授業「7割以上を対面に」83% 文科省、大学など調査』