環境配慮 政府や企業だけでなく

環境への負担が問題視されるようになってから、買い物をするときの判断材料に「プラスチックをどれほど使っているか」が加わるようになりました。個包装のお菓子は極力買わない。大好きなアイスクリームも、プラを使わない包装のものを。自分にとっての商品の必要性と、環境問題への加担を天秤にかけてからレジに向かいます。選択肢が限られてしまうことに正直ストレスはありますが、問題を知ってしまった以上、汚されてしまう自然に目を背けることもできず、以前より商品の陳列棚の前で葛藤する時間が長くなりました。

社会のプラごみ問題への関心は急速に高まってきています。レジ袋有料化、プラスチック製スプーン有料化などの政策。ストローや包装を紙製へ変える、過剰な包装をやめるなど、環境への配慮をセールスポイントとする企業。テレビのニュース、新聞で話題になることが増えました。

しかし、一人一人が強い意識を持って取り組んでいるわけではないのだな、と感じることもまだまだあります。

例えば、友人と一緒に食べるお菓子を選ぶとき。躊躇なく食べたいお菓子をカゴに入れようとする友人に、「実は最近個包装のお菓子は避けていて。大袋のものでも良い?」と言い出すのには時間がかかってしまいました。

また、「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため」と惜しみなく使い捨てのものを導入する姿勢にも疑問を抱きます。ビニール手袋を配布することにどれだけの効果が期待できるのでしょうか?手袋をはめた手で顔や手すりなど様々な場所を触っていた飲食店の店員さんを見たときは、手洗いや消毒をした素手と何ら変わりないのでは、と思いました。パフォーマンスが売り上げに繋がるのかもしれませんが、「本当に効果ある対策を検証して導入している」と張り紙で説明するなど、他の方法もあったはずです。「命を守るために」という大義名分のもと、「わずかでも感染リスクを下げられる手段が採用できれば良い」と、環境問題について検討をしない人はまだ多いのではないか。そう感じることがあります。

そして、筆者の意識もまだまだです。いつもは、「問題意識を持ち続けたいものです」と投稿を締めくくるところですが、今回は具体的な行動を宣言して結びたいと思います。

①プラスチック包装のお菓子を貰うとき「ありがとう、要りません」と言います。断っても人間関係が崩れるわけではないはず。周りの人の意識の変化も期待して、思い切って自分の問題意識を伝えてみます。

②道でプラごみを見つけたときは、海まで飛んでしまうのを防ぐために拾います。そのために、ごみ袋を携帯します。先日は駅から大学までの徒歩15分の道のりだけでも、3つのごみを見つけました。目を向ければ、案外たくさん落ちています。

③プラごみが海に流れ着くまでのルートを調べ、より効果のある対策を模索し続けます。

まずは、自分の行動から。行動し続けて気付いたことも、ご報告していきます。

 

 

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