今こそ踏み込んだ発言を

新型コロナウイルスの感染者が減ってきています。本日の東京での感染者は5人。10人以下に抑えている日が続いています。首都圏でも緊急事態宣言が解除される未来は遠くないでしょう。今後は、日常を取り戻しつつ、どうコロナと向き合っていくかが課題となっていきそうです。

では、解除後に求められる行動はどのようなものでしょうか。ワクチンと治療薬がない以上、依然として自粛です。封じ込めに成功したとみられた韓国も、自粛緩和と同時にまた感染者が増えました。気が緩んだ途端に、感染は広がると考え行動しなければなりません。

とはいうものの…。この生活に苦しさも覚え始めています。先日、買い物のついでに新しくオープンしたタピオカ屋に行ったときのことです。その日は天気が悪かったのもあり、いつもは行列ができる店もがらがら。これなら、すぐに商品を受け取れると思い購入しました。

しかし、テイクアウトした商品を持って歩いているとき、居心地の悪さを感じました。並んではいないものの、手には人気店のタピオカ。自粛ムードのなかで買って飲んでもよいのだろうか。家に着くまではどうも落ち着きませんでした。

帰宅後、同じように感じている人はいないか調べてみました。するとお笑い芸人小籔千豊氏の発言が目に留まりました。

「ガラガラ店へのひとり飯はいってよいのか?あかんのか?」

結局、批判を恐れ外食は控えたといいます。飲食店を利用してよいのか迷っている人は、少なくなさそうです。国・自治体には何が大丈夫で何がだめなのか、今こそ具体的に示して欲しいです。

「感染者ゼロを徹底的に目指し続けるなら、今まで通り全員が家に閉じこもって外では一切、活動しない、これをやったら多分ゼロは続けれると思います。でもそれだと経済を失って、そのために失う命もある」

「ゼロリスクはない、っていうことを我々大阪府民が受け入れるべきやと思うんです。」

いずれも吉村府知事の発言です。外出してよいのかという質問にも、感染予防策を徹底する前提で「これからは外出していいと思います」と答えたといいます。自治体のトップが、このようにきっぱり言ってくれたら、自粛しつつ日常も徐々に取り戻そうと前向きになれます。国・自治体を率いる方には、「慎重な行動を」「社会を守る行動を」などのような抽象的な表現ではなく、明確で踏み込んだ発言を求めます。

参考記事:

日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞 新型コロナウイルス関連記事

参考資料:

5月18日 デイリースポーツonline「吉村知事『外出、外食していい』…『気の緩み』とは違う」