2月初め、日本から中国、スペインを経由してガンビアにあるバンジュール国際空港に到着しました。タラップ車で飛行機から降り、空港のロビーまではバスで向かいます。
入国審査では20ドルを払わされました。「GAMBIA SECURITY FEES」(ガンビア保安料金)だそうで、出国する時も支払う必要があります。しかし、バスなどで隣国セネガルへ移動する際は払う必要はないそうです。現地の方によるとこの制度はコロナウイルスが流行した頃から始まったといいます。
無事に入国審査を通過し、預けていた荷物を受け取ってから外に出ました。鉄道はなく、主な移動手段は車です。筆者はタクシーを利用して宿まで向かいました。この国には信号機はありません。道路にある横断歩道の手前には緩やかな段差があり、これにより速度の出しすぎを抑えているようです。
街ではプライベートタクシーや乗り合いタクシーを利用している人々もいます。乗り合いタクシーは小型のトラックのような形です。乗客は乗り合いタクシーに付いたステップを使って乗車しており、日本ではあまり見慣れない光景でした。街中を走るタクシーのほとんどが旧型のベンツでした。自家用車ではトヨタや三菱、BMWをよく見かけました。筆者の利用していたタクシーは韓国ヒュンダイ製でした。
沿道では多くの人が果物や野菜、スマホの周辺機器、雑貨などを売っています。車に乗り窓を開けているとティッシュや絨毯、ガンビア名産のカシューナッツなどを他の車を避けながら売りにきます。街中では横断歩道以外の道路の横断が当たり前で、クラクションの音があふれていました。砂埃がひどく整備されていない道路も少なくありません。他にも駐車の際の車同士の多少の接触などは気にせず何事もなかったように運転していることに驚かされました。犬や猫、ヤギ、馬なども住民と共に生活しており、車を避けるように通りを歩いています。多くの哺乳類がいるため、ガンビアに訪れる前に狂犬病の予防接種を受けることも大切なのが分かります。
ここでは2か所の宿に宿泊しました。最初の宿では共有のトイレとシャワールームの個室を予約しました。蚊などの虫が多く出ると聞いていたのですが、想像以上でした。トイレや部屋には5~6匹の蚊が飛んでいるのが見えます。初めは抵抗があったのですが3日目ぐらいから慣れて気にならなくなりました。ワクチンを打ったとは言え、蚊などには病気を運ぶリスクがあるため、毎日虫よけを体に塗ってから寝ていました。他にも筆者はマラリアの予防薬であるマラロンを飲んでいます。
シャワーを浴びようとしたところ水はじょうろから出てくる程度しか流れません。お湯を出そうとしても冷たいと感じてしまうほどの温度までしか上がらず、仕方なくその水で体を濡らしていました。しかし、ベッドや冷蔵庫などの設備は整っており、快適に生活することができました。
2か所目は蚊が比較的少なく、過ごしやすい宿でした。シャワーも通常通り使用でき、お湯が出ています。場所やホテルによってかなりの差があるようです。どちらも宿泊料は3500円ほどと、お手ごろな価格で宿泊することができました。
ガンビアではチキンがよく食べられています。他にもジョロフライスという牛肉、野菜などと一緒にお米をいためて塩胡椒、ニンニクで味をつけた料理や、ピーナッツソースを牛肉や豚肉などと一緒に食べるシンディ・ドモダなどが有名です。それぞれ500円ほどでした。ガンビアにコンビニはないようです。現地のスーパーにも行ったところ日本よりも平均して2割ほど高く、現地の人によると、輸入品が多いため値段も割高になってしまうそうです。
地元の美容専門学校の卒業式や小学校で行われた新校舎の落成式に参加する機会がありました。卒業式では先生方のお話が終わった後、華やかなリズムの音楽とともに学生に卒業証書が渡されていましたが、美容師になる男性は少ないようです。地元のお笑い芸人、さらにはウェディングドレスや民族衣装を着た人々も登場し、なんとも賑やかな卒業式でした。日本のような厳かな式を想像していたので、その違いに驚きました。小学校の行事ではガンビアの伝統的な衣装を身に着けた人の激しいダンスが目の前で演じられ、とても迫力がありました。
筆者がガンビアに宿泊したのは2月3日から11日までの8日間です。飲用に適した水がなかなか得られなかったり、気を付けなければならない病気が日本よりも多かったり、これまでと全く違う衣食住でしたが、商店街で人々が元気にしゃべっている光景が印象的でした。多くの人と行き交い、すれ違うのは、国土面積が狭いガンビアならではなのかもしれません。





