日本は出場しないが見どころ満載!ボブスレーを見てはいかがでしょうか

ミラノコルティナ五輪で本日までに日本の獲得メダルは15個とメダルラッシュが続いています。15日からは6日間のボブスレー競技が始まります。筆者は昨夏、万博のジャマイカパビリオンでボブスレーを見てからこの競技に関心を持っています。日本は参加しませんが、「氷上のF1」と呼ばれるレースの見どころをお伝えします。

大阪関西万博で展示されていたジャマイカのボブスレー(2025年8月4日、筆者撮影)

一番の見どころはジャマイカ代表でしょう。カリブ海に位置する島国でウィンタースポーツとは無縁です。そんなジャマイカがボブスレーに挑戦した歴史は1988年のカルガリー大会までさかのぼります。成績は振るわなかったものの、彼らのソウルミュージックであるレゲエを通して結束を強め戦い抜いた姿は「クール・ランニング」という映画にもなりました。1994年に日本でも劇場公開され当時、あまり馴染みのないボブスレーという競技を広く知らしめるきっかけにもなりました。

万博のジャマイカパビリオン(2025年8月4日、筆者撮影)

今回の五輪では男子2人乗り、4人乗りと女子1人乗り、2人乗りの4種目に分かれています。前回の北京五輪の男子4人乗りにはジャマイカが24年ぶりに出場しました。空軍パイロットや他競技の経験者からなるチームは最下位の28位でしたが、自然環境に関係なく夢を追えることを世界に伝えた場面でもありました。ですが、昨年11月にアメリカで開催されたボブスレーの国際大会で優勝していることもあり、21日の日本時間18時から始まる男子4人乗りからは目が離せません。他にも前回五輪から正式採用された女子1人乗りの「モノボブ」、五輪で4つの金メダルを持つドイツのフリードリヒ選手の滑走など見どころが満載です。

そりは鋼鉄製で時速150キロに迫るスピードで氷壁を駆け抜ける(2025年8月4日、筆者撮影)

ボブスレーでは競技に使われるそりの性能で結果が大きく変わります。特に注目しているのは、東京都大田区の町工場が力を合わせて作る「下町ボブスレー」です。2011年から町工場のモノ作りの技術を世界にアピールすることを目的に始まったプロジェクトですが、残念ながら今大会を含め五輪で使用されたことはありません。50社ほどが参加するこのプロジェクトは後継者不足が顕著な全国の町工場に勇気を与え続けるとも感じます。五輪のレースで国産のそりが使用される日を楽しみに待とうと思います。

 

 

参考記事:

 

13日付 朝日新聞デジタル 下町ボブスレーは「素晴らしい」 採用見送りにイタリア代表(https://www.asahi.com/articles/GCO2026021301002000.html?iref=pc_ss_date_article)

13日付 日経電子版 イタリア、下町ボブスレー「ポテンシャルある」 ミラノ五輪は非採用(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOKC13BGX0T10C26A2000000/)

25年2月17日付 読売新聞オンライン 下町ボブスレー初の五輪出場なるか…4度目の挑戦、イタリア選手にそり提供(https://www.yomiuri.co.jp/national/20250217-OYT1T50084/)