開会式に先立ち、日本時間5日には未明カーリング競技が始まり、ミラノ・コルティナオリンピックが幕を開けました。フィギュアスケートをはじめ多くの種目で日本選手のメダル獲得が期待されています。皆さんの注目する競技は何でしょうか。語りだすときりがありませんが、今回はそんな人々にわくわくを届けるイベント開催と環境問題について考えていきたいと思います。
今回の第25回冬季オリンピックは、イタリアの北部に位置する都市ミラノとコルティナ・ダンペッツォで、70年ぶりに開催されます。ニュースでは、今大会の特徴としてイタリア北部の広域で競技が行われること、前回大会のスタジアムが活用されることを紹介していました。
既存の競技場を活用するために広域での開催になったようですが、昨今のイベント開催に際しての環境負荷への視点から考えると、この方針は評価されるものであると思います。先の大会を経験した世代にとっては思い出深いものとなるでしょうし、若い世代との会話のきっかけにもなると思います。一方、東京大会のように時代の変化に合わせて新たに競技場を建てることは、世界の注目を集める話題性という点において重要であると思います。
一概にどちらが正しい選択であるとは言えませんが、「大会後」という視点で考えると既に地域住民にとって馴染みの場所として受け入れられている既存施設の活用という選択がより良いように感じます。
こういった世界規模のイベントは、言わずもがなですが、全世界から関心を集めます。そのため、環境への配慮がどれだけされているか、そのうえでどのような形で開催国が独自性加えていけるのかなどの議論は活発に交わされているでしょう。実際、東京大会では選手村のベッドに段ボールを採用するといった取り組みがありました。
では、アーティストのライブやコンサートといったより小規模なイベントではどうでしょうか。楽しむための空間だけに、このような厄介な議論を進んでする人が少ないのは容易に想像できます。筆者も「ライブの環境負荷なんてとんでもないですからね」というある教授の話を聞かなければこんなことを考えもしませんでした。
音響機器メーカーの公式サイトでは、「ツアー産業」における環境負荷を取り上げ、公演都市間のアーティスト・スタッフ、ファンの移動に関わる温室効果ガスの排出量や販売される使い捨てプラスチックなどの問題を紹介しています。
そういった現状に対して、照明のLED化や再生可能エネルギーの利用、また給水スポットの設置などの取り組みがなされてきたようです。このような主催者側の積極的な取り組みについて、エンタメとして享受するファンたちに知ってもらう工夫がもっと必要でしょう。
昨今の推し活ブームからは、能動的なファンの存在が見て取れます。アーティスト側の呼びかけに想像以上に応え、新たな動きが生まれるかもしれません。
楽しいイベントであるからこそ、負の側面には目を向けたくない気持ちは皆共通でしょう。ライブに足を運びどれだけの環境負荷がかかっているのか考えたくありません。ですが、楽しい空間であるからこそ真剣に向き合う必要性があるのだと思います。これからもわくわくする時間を過ごせるように、水筒を持参するなど自身の行動をちょっと変えてみてください。それが、回りまわって持続可能な楽しい社会の実現につながるのですから。
参考記事
2月7日付 朝刊(大阪14版)1面 「Milano Cortina 2026 熱戦始まる」
参考資料
オーディオテクニカ公式ホームページ
https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/sustainable-tour/