筆者は元旦に初日の出を見に行きました。そもそもなぜ人々は日の出を見に行くようになったのでしょうか。その歴史を調べてみました。
1月1日(元旦)の初日の出を見る習慣は日本古来のものといわれています。その起源は毎年元旦の早朝に宮中の「歳旦祭」に先立って執り行われる四方拝とされています。一年の始まりに天皇自らが天地四方に年災消滅・五穀豊穰の祈りを捧げる儀式です。旧憲法のもとでは皇室の祭祀に関する法令である皇室祭祀令第23条に定められていましたが、1947年に廃止されてからは宮中の行事として続いています。この四方拝が民間にも広まり、初日の出を拝むといった習慣になったといわれています。
日本領土で最早く日が昇る場所は東経約154度、北緯約24度に位置する東京都小笠原村の南鳥島となっています。2026年の日の出時間は午前5時27分でした。しかし、南鳥島は人が定住していないため、国民が迎える最も早い日の出は小笠原諸島の母島の午前6時20分になります。次に富士山の山頂の6時42分です。富士山のように標高の高い場所では東側の平地よりも先に初日の出を見ることができるわけです。山で迎える場合はご来光という特別な呼び方もあります。
離島や山岳などを除いた平地で考えると千葉県銚子市の犬吠埼が午前6時46分で最も早くなります。反対に一番遅いのは沖縄県与那国島の午前7時32分となっています。南鳥島と比べると2時間以上の差があることが分かります。
25年の大晦日から26年の元旦にかけて初詣や初日の出のため各地で臨時列車が運転されました。筆者は東京都青梅市の御岳山で初日の出を迎えました。立川駅を元旦深夜2時15分に出発する臨時列車「武蔵御嶽神社初日の出号」に乗車し、3時頃に御嶽駅に到着しました。駅から武蔵御嶽神社まではバスやケーブルカーを利用して向かいます。神社には老若男女問わず境内から溢れるほどの人が訪れていました。山頂の気温は零下1度にまで下がり、ご来光を迎えるまでの時間が長く感じられてなりませんでした。山頂に到着から約3時間後の6時50分頃に初日の出を拝むことができました。
元旦のSNSの投稿を見ると都心にある葛西臨海公園には海岸を埋め尽くすほどの人が訪れており、大勢の人が初日の出に関心を持っていることが分かります。よく見える場所や見に行ってみたい場所を選んで、27年の元旦は普段と違う特別な日の出を見てはいかがでしょうか。
参考資料:
Tenki.jp 2026 初日の出スポットの時刻表
https://tenki.jp/newyear/#area_10
国立天文台 初日の出情報
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/01-topics01.html

