明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始といえば、除夜の鐘、初日の出や初詣、箱根駅伝など、日本独自の文化や風習、さらにはイベントが多数あります。その中から、今回はおせちに焦点を当てます。
富士山
冬は空が澄んでいる
2025年12月18日駿河湾上空から筆者撮影
12月30日、筆者は都内の日本料理店でおせちを詰めるアルバイトをしました。夜10時に開始し、途中4回の休憩を挟みながら、お客様が受け取りに来られる翌31日の朝10時までに仕上げていきます。
毎年この時期は慌ただしく、おせちには作り手の苦労が詰まっています。今回、実際に体験したことで、おせちをまた違う視点から見ることができました。
大将の指示のもと、昆布巻きやクワイなどを桐でできた重箱に盛り付けます。隙間を作りすぎないよう、詰めやすいものから配置していきます。
昨今の物価高の影響を受け、「毎年少しずつ値上げしている」と女将さんは話します。おせちの食材は歴史的な高値にあるのです。記録的な不漁により、北海道のサケ漁獲量は前年比7〜8割減り、イクラの原料となる生筋子が足りません。その結果、イクラの価格は2倍に跳ね上がりました。天然の寒ブリが8〜9割高と続きます。
不漁や供給減のほか、円安も価格上昇に拍車をかけました。そのため、「去年までおせちを購入した人にサービスで提供していた日本酒を有料化した」といいます。従来の価格は維持できなくなっています。
おせちの注文を締め切ってから、「まだ頼めますでしょうか」との問い合わせがあったそうですが、簡単にはおせちの製造を増やすことはできません。受注を増やせば、品質が落ちてしまうからです。10月から作り始めているものもありますが、ほとんどは直前に作っているそうです。
添加物や保存料を使用すれば、徹夜で作ることなく早くから準備することもできます。しかし、素材本来のうまみを活かすため、使いません。昔ながらの伝統的な方法を用いて、夜通しで作っているおせちがあることが分かりました。早めに注文することをおすすめします。
彩り豊かな「おせち」
見栄えに気を配る
2026年12月31日筆者撮影
さて新年。街に繰り出すと、渋谷駅前ではハチ公の像が白いビニルシートで覆われていました。6年連続の措置だそうです。近年は訪日外国人の増加などもあって雑踏事故への警戒が厳しくなっています。
ハチ公像周辺の封鎖を知らせる
東京都渋谷区にて筆者撮影
2026年が事件や事故のない穏やかな年でありますように。皆様もお身体にお気をつけて素敵な日々をお過ごしください。
参考記事
2025年12月3日、日経電子版、「東京・渋谷、年末年始カウントダウン今年も中止 雑踏警戒で6年連続」
2025年12月27日、日経電子版、「おせち食材が続々最高値 イクラ2倍で卵2割高、供給減や円安響く」


