社会変化に負けない 人気高まるマラソン大会

 14日、宮崎県では青島太平洋マラソンが開催されました。筆者はフルマラソンに出場する父を応援するために現地へ駆けつけました。
 大会には県内外1万1000人のランナーがエントリーしたそうで、大会の前後、宮崎駅はランニングウェアの人たちで溢れました。当日は約2500人の高校生ボランティアスタッフが大会を支え、沿道は人で溢れて、街全体がマラソン熱に包まれていました。

宮崎市中心部、橘通りを走るランナーたち(筆者撮影)

 近年、人気が高まっているマラソン大会ですが、活気を失った時期もありました。スポーツイベントの企画や運営をする株式会社アールビーズ(東京・渋谷)によると、全国のマラソン大会へのエントリー数はコロナ前2019年の220万人がコロナ期の22年にはほぼ半減しました。改めてコロナによる活動の制限や挑戦する機会の減少を感じました。
 コロナ後もマラソン大会が抱える課題はあります。それは大会の経費増加による参加料の上昇です。19年と24年を比較すると、平均参加料は2100円高い8000円になっています。父が出場した青島太平洋マラソンも19年には9100円だった参加費が今年では13,500円に値上がりしています。大規模な大会における送迎や交通規制、人件費などを考えると費用の増加も納得できます。
 また、地域によっては熊の出没に配慮したマラソン大会の運営を迫られている大会もあるようです。11月23日に京都府の福知山市で開催された「第33回福知山マラソン」では、もしもの時は爆竹やサイレン、スタッフによるホイッスルでのランナーへの注意喚起など予測できない熊の出没への対策を講じたとのことでした。
 コロナ禍を乗り越えた今も物価高や熊などの課題を抱える一方で、人気の高まりを見せるマラソン大会。今年は大会エントリー数がコロナ前の19年を上回ることが予測されています。外国人の参加数も増加し、19年の7,100人が25年には過去最高の17,000人に届く勢いだそうです。

青島の海岸線を走るランナーたち(筆者撮影)

 10年以上前に出場して以来、参加していないマラソン大会。楽しそうに走るランナー、とりわけ疲労のなかでも達成感に満ちた完走後の父の表情を見て、筆者は来年のエントリーを決意しました。皆さんも各地の美しい景色や食を堪能し、応援の温かみを感じながら走ってみてはいかがでしょうか。
参考記事:
2025年10月13日付 日経電子版 市民マラソン復活の兆し 走り出すZ世代、参加料は上昇
2025年11月22日付 読売新聞オンライン 福知山マラソン クマ対策発表
参考資料:
青島太平洋マラソン:
RUNNET: 第33回 青島太平洋マラソン
第39回 青島太平洋マラソン