米トランプ大統領が日本を離れた10月29日、筆者は国内最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」のプレス向け内覧会に訪れました。
会場の東京ビッグサイト
東京都江東区(10月29日筆者撮影)
トヨタ車をアメリカで生産台数を増やし日本に逆輸入する計画に関して、開発部門の方にお話しを伺う機会がありました。「いずれはその可能性もあると考えていた。アメリカで作っているいいクルマもあり、トヨタとしてもバリエーションになってくる上、いいチャンスだ」と話します。「お客様の選択肢としては増えるからいいこと」と続けます。しかし、サプライヤーへの影響を懸念があるとも言います。
同じく開発部門のトヨタの方は、モビリティショーに参加したことで得られたことがあったと言います。「開発に携わる人は同じような経験をしてきた人ばかりで、いろんな方と話すと違った価値観や見方ができる」そうです。どのようなものが求められているか市場の動向が分かり、アイデアが生まれ、未来のクルマ開発に生きるのも、モビリティショーの大きな役割だと感じました。
会場では、子どもが楽しむことができるスペースも充実しています。プラモデルの組み立て体験や、限定トミカの販売もありました。
筆者もプラモデルの組み立てを体験
(29日筆者撮影)
子ども向けのTOYOTA kids mobiは、身長130cm以下を対象としたKids専用の自動運転モビリティです。今は研究段階ですが、開発が進んでいます。
子ども向けのTOYOTA kids mobi
(29日筆者撮影)
子ども達の世界を広げることを目的に設けられたスペースです。隣りでは、ARの世界をドライブし、遠隔運転を疑似体験することもできます。
昨今、私大の文系への偏りは深刻化しています。私大の学部生のうち、理系は2割程度にとどまっています。こうした背景から、体験型で子供のうちから好奇心をくすぐっているのではないでしょうか。理系分野に関心を持ち、将来技術や開発の分野へ進む人々の育成は急務です。
今回のショーは、新技術だけには留まりません。BMWグループの小型車ブランド「MINI」は英国を代表するファッションブランド「ポール・スミス」とコラボレーションした電気自動車(EV)「ポール・スミスエディション」を世界初公開しました。デザインは、ルーフや車内のインテリアにも反映されています。愛する日本でMINIを披露する夢が叶ったとブランドを育てたスミス氏は話してくれました。
筆者との撮影に応じるポール・スミス氏
東京都江東区(29日撮影)
ジャパンモビリティショー2025は、11月9日まで開催されます。
参考記事
2025年10月29日、日本経済新聞、「BMW、新型EV「iX3」を日本初公開 26年夏以降に国内で発売」



