今月も早くも折り返し地点を過ぎ、筆者の住む北海道では各地で紅葉が見頃を迎えつつあります。
季節の移ろいを反映するかのように社会も目まぐるしく変化しています。
例年10月は最低賃金の引き上げや企業での人事異動、商品の値上げなどが重なる変化の時期ですが、今年はいつにも増して世の中の動きが激しいように感じます。
◯混迷する政局
10月に入り、政局は目まぐるしく変化しています。
4日に自民党の総裁選が行われ、大方の予想を覆して高市早苗氏が選出されました。
同党総裁に女性が就任するのは初めてのことで、日本初の女性首相の誕生が有力視されていました。
しかしその6日後、公明党が自民党との連立政権から離脱するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。両党の友党関係は26年という長期間に及んでおり、生まれる前から続いていた自公連立が終わることは筆者にとっても少なからぬ衝撃でした。
その後、立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の野党3党による連立に向けた動きなども見られましたが、自民党と維新の会が急接近し、連立に向けた政策協議が現在も進められています。
政局は1日前のニュースがすでに遠い過去のものに感じられてしまうほど激しい動きを見せており、片時も目が離せません。
◯最低賃金の大幅な引き上げ
私たちの生活に身近なところでは、10月1日以降、最低賃金が各都道府県で順次引き上げられています。今年度は過去最大の66円の引き上げとなり、最低賃金は全国加重平均で1121円となりました。
近年、物価高対策などを背景に最低賃金の大幅な引き上げが続いています。
北海道の最低賃金も、筆者の大学在学中に920円から1075円へと大幅に引き上げられました。
ただ、年間の給与が一定額を超えると急激に手取りが減る「年収の壁」問題は依然として残っており、最低賃金の引き上げが働き控えを招くとの指摘もあります。
政局が混迷を極める中、こうした課題に各党が有効な政策を打ち出すことができるのか、私たちはしっかりと見極めていく必要があります。
今月は13日に大阪・関西万博が閉幕し、翌14日にはマイクロソフトのWindows10がサポート終了となるなど、ほかにも大きな変化が目白押しでした。
筆者自身も1日に内定先企業の内定式に参加し、社会人生活がいよいよ目前に迫ってきたことを実感しています。
人も社会も変化せずにはいられないのだなと感慨深く思う今日この頃です。
参考記事:
10月16日付 朝日新聞朝刊1面「自・維、連立向け政策協議 首相指名 高市氏の公算大」
10月11日付 読売新聞朝刊1面「公明 連立離脱へ 「政治とカネ」溝 党首会談 自民に通告 発足26年」