図書館の偉大さ 卒論で実感

先日、卒業論文を提出しました。執筆に欠かせなかった存在が図書館です。大学の図書館で文献を借りたり、机に何冊も積んで読み比べたりしたのも良い思い出となりました。研究を進める中で、読みたい参考文献が大学の図書館にもネット上にもなく、困ったときに初めて訪れたのが、国立国会図書館です。

国立国会図書館とは、その名の通り、国会に属する図書館ですが、一般の人も利用できます。基本的役割として、国会活動の補佐、資料・情報の収集・整理・保存、情報資源の利用提供、各種機関との連携協力という4点が挙げられています。日本で発行された全ての出版物は国立国会図書館に納入することが法律で義務付けられており、所蔵点数は4753万点にも上るそうです。多すぎて想像がつきません。

国立国会図書館は全国に3つあり、東京・永田町に東京本館、上野公園に国際子ども図書館、京都府精華町に関西館があります。京都府に住む私がまず訪れたのは関西館です。近鉄新祝園駅からバスで向かうと、ガラス張りの大きな建物がそびえていました。利用者登録をすれば、書庫から本を取り寄せて閲覧したり、複写したりできます。大きな閲覧室に本棚がずらっと並んでいる様子に、自分の知らないことがこれだけあるのだとわくわくしました。関西館にはない書籍があり、次に東京本館を訪れました。東京本館は国会議事堂の隣にあります。学生以外にも多くの人が訪れており、静けさの中にも活気を感じました。

国立国会図書館を直接訪れるのは大変ですが、近年は所蔵資料が電子化され、オンライン公開されているものがあります。日経新聞によれば、外国刊行物を除いた所蔵資料の2割に当たる486万点が電子化され、デジタルコレクションに収録されているそうです。光学式文字読み取り装置(OCR)を用いて紙の資料をスキャンしており、新型コロナウイルス禍を機に作業のピッチが上がっているといいます。

日経新聞「国会図書館、電子化進む
所蔵2割・486万点を一括検索 文献の深掘り容易に」より引用

これに電子書籍や雑誌を合わせて、650万点がオンラインで公開されています。大量の文献にアクセスできるデジタルコレクションは、辞書の作成やデジタル人文学など、様々な分野の研究を進展させているそうです。

国立国会図書館が新たな技術を活用して過去の資料や大量の文献をデジタル化することで、より効率の良い研究につながっていると分かりました。離れた場所からでも資料にアクセスできるようになったことで、一般利用者の利便性も向上しています。筆者の卒論執筆は終わりましたが、社会人になった後も積極的に利用して見聞を広めたいと思います。

 

参考記事

12日付日経新聞朝刊 「国会図書館、電子化進む 所蔵2割・486

万点を一括検索 文献の深掘り容易に」

参考資料

国立国会図書館

国立国会図書館パンフレット