11月1日、2日の2日間、九州最大級の爬虫類・両生類展示即売イベント『九州爬虫類フェス』が開催され、筆者も足を運びました。普段、コンサートなどに多くのファンが詰めかける会場のマリンメッセ福岡はこの2日間、人と1000種以上の動物たちで溢れました。
会場にはヘビやトカゲ、カメなどの爬虫類をはじめ、フクロウやモモンガ、ミーアキャットまで160の店で展示、販売されていました。2日目に足を運んだ筆者は、店舗の展示にいくつも売約済みの札を目にしました。ペットというと、犬や猫、鳥のイメージが大きかったのですが、最近では多様化しているようです。
読売新聞の記事によると、コロナ禍をきっかけに爬虫類を飼う人が大幅に増え、今では450万人以上と推計されます。特に人気なのはトカゲやヤモリ。海外からの輸入量もこの10年間で3倍に増えたそうです。筆者も幼い頃、アカハライモリを飼育しており、愛らしい顔に加え、鳴き声もないため居住環境に関わらず爬虫類、両生類は飼育しやすいのも納得です。
ペットとしての人気が高まる一方で、蛇や大トカゲを含むペットの脱走や放棄のニュースもよく耳にします。外来種の侵入で地域の生態系に悪影響を及ぼすのはもちろん、最悪の場合、人に危害を加える可能性もあります。飼いやすい、かわいいというイメージだけにとらわれず販売者、購入者がしっかりとそれぞれの動物飼育の難しさを確認し合い、理解することが重要です。
その点、今回の催しではそういった配慮がなされていたと思います。一つ例を挙げると、フクロウなどの猛禽類の展示ゾーンでは、亡くなったひよこを餌として使用するという写真付きの注意書きがありました。一見ショッキングではありますが、飼いだす前に心構えを持つことは飼育の放棄防止にもつながります。
最近では、SNSでも珍しい種類の動物の飼育動画が多く流れてきます。ネット情報では一面が強調されがちな点に注意しながら、人と動物が互いに相性のいいパートナーとして長く過ごせるよう、前もっての知識が大切です。
参考記事:
2023年12月5日付 読売新聞オンライン 島を騒がせた大型ミズオオトカゲ捕獲1か月、飼い主は名乗り出ず…県警は愛好家に飼育委ねる
2025年3月14日付 読売新聞オンライン 爬虫類はもはや「定番」ペット、特に人気なのはヤモリやトカゲ…輸入はこの10年で3倍に
参考資料:
福岡市観光情報サイト YOKA NAVI
九州爬虫類フェス 2025 Autumn【マリンメッセ福岡B館】~福岡で開催される九州最大級の爬虫類の祭典!
テレQ(TVQ九州放送)(Yahooニュースより)「九州爬虫類フェス」過去最多の160店舗 11月1日から福岡市で

