夏到来!  熱中症対策は万全に

「梅雨が明けたかどうかなんて、君たちのセンスで判断しなよ」

外国の友人の言葉です。でも、日本では気象庁が梅雨明けを発表して、やっと本格的な夏の到来を実感します。いくら最近雨が降っていないとしても、暑い日が数日続いたとしても、気象庁が「梅雨」という限り「梅雨」なのです。

桜の開花も同じです。気象庁のホームページには「開花・満開の定義」が載っています。標本木の花が5〜6輪以上開いて「開花」、80%以上の花でつぼみが開いたら「満開」としているそうです。開花発表を受けて、地元の桜をまじまじと見上げる人も少なからずいると思います。「自分のセンスで判断しなよ」。友人には、また言われるかもしれないですね。

さて、多くの人が「自分のセンス」でそろそろ終わりかな~と感じていた今日この頃。29日、ようやく気象庁が筆者の住む関東甲信越での梅雨明けを発表しました。どんよりした気分になりがちな梅雨も正式に終わり。いよいよ夏の到来です。

梅雨明けと同時に、各地で猛暑日・真夏日が観測されています。熱中症とみられる救急搬送者は、400人を超えました。今週は夏空が続くとみられ、気象庁は熱中症対策を呼び掛けています。

厚生労働省によると、熱中症患者の半数以上は高齢者。高齢になると、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下し、高温に対するからだの調整機能も低下しています。本人は「暑くない」と感じていたとしても、身体は危険な状態に陥っていることは多々あります。私の祖父も「まだ耐えられる」と言い張ってエアコンをつけようとしません。毎夏、高齢者の熱中症の危険性を伝えて、どうにか使ってもらっています。家族にお年寄りがいるなら、こまめに注意喚起していく必要がありそうです。

熱中症は、心がけ次第で、ほぼ完全に予防できます。室内では扇風機やエアコンで温度を調節する。外出時は、日傘や帽子を着用する。こまめに水分・塩分を補給する。最近では、手持ちの扇風機をはじめ暑さ対策グッズが充実しています。塩分も、塩飴の種類が増え、美味しく補給できるようになりました。

暑い夏、熱中症対策を万全に。元気に乗り切りましょう!

 

参考記事
30日付 日本経済新聞(13版) 39面「熱中症で400人搬送 各地で猛暑日・真夏日」

同日付 読売新聞(13版) 27面「梅雨明け関東 熱中症274人 1都3県」

同日付 朝日新聞(14版) 29面「梅雨明け即猛暑 関東甲信 熱中症ご注意」

参考文献
https://sakura.weathermap.jp/ 気象庁 「さくら開花予想2019―開花・満開の定義―」

https://www.mhlw.go.jp/content/000511284.pdf
厚生労働省 「熱中症予防のために」