これからのキャリア設計

「いい企業(大企業)に就職したい。」

就職活動中にこのように考える学生は少なくありません。しかし大企業ほど難易度が高いため、その思いは大きな精神的負担になります。

私も就活掲示板に張り付き、電話やメールの通知にびくびくしながら過ごしていました。

就活が終了した今、「人生が就職した企業によって全て決まる。」という硬直した考えが負担の原因になっていたように思います。

17日付日本経済新聞朝刊の「池上彰の大岡山通信」の今日のテーマは「学び続けること」です。

池上彰さんは54歳の時にNHKを退職し、自費で大学や海外への取材に行き自らの視野を広げました。

記者時代にも後に役立つ学びの体験があったと言います。日々の記者活動のすき間を上手く使って、読書や英語学習の時間にあてていました。読書では知らない世界を広げ、教養人たちの考え方を学ぶことが出来ます。英語学習は退職後の海外取材で役立ちました。

いい企業に就職したからOKではなく、社会人になってから勉強、個としての向上が求められる時代だよ。

就職活動中にOB訪問をした方の言葉です。

内定を得ることがゴールだと、どこか考えていた私ははずかしくなりました。

現在、日本独特の雇用慣行が変わろうとしています。経済界は新卒時の一括採用や終身雇用の廃止を唱え始めています。そして先日、みずほフィナンシャルグループは社外の企業で働く副業、兼業や企業を認めることを発表しました。

副業や兼業の実施が広がり、雇用慣行が大きく変われば日本の人材市場は現在よりも流動的になります。就職後のキャリア選択が自由になれば、新卒時の就職活動の精神的負担も軽減されるのではないでしょうか。

学ぶことは自分の知らない世界を知り、自らの人生を広げてくれるきっかけとなる。

池上彰さんの言葉です。現状に満足するのではなく、日々プラスアルファを求めていく。急激に変化していく社会の中で、自分を見失わずに生きていくためには「学ぶ」ことは不可欠です。

成長をやめない姿勢を持ち続けたいと思います。

参考記事:

17日付 日本経済新聞朝刊(大阪14版)15面(18歳プラス)「知への好奇心は若さの源」

同日付 朝日新聞朝刊(大阪13版)7面(オピニオン)「ロスジェネ 凍る世代」