今朝の日本経済新聞に、アマゾンがビジネスとAIの「融合」を急いでいるとありました。気になる服などの写真をアプリ経由でアップロードすることで、類似デザインを含む商品に絞り込み、予算に合わせ選ぶことができる買い物用の「AI検索サービス」(StyleSnap)を発表したなど、これからもAIを活用することでサービスの充実を目指していくようです。買いたい服を見つけても、価格や手入れの仕方を見て断念したことがある身としては、競合商品を教えてくれるサービスは利用していくことと思います。
アマゾンは大手通販サイトであるからこそ、販売件数、利用者のレビュー数など商品に関するデータを大量に握っています。そのため、商品を検索した利用者に、閲覧履歴に基づいたおすすめ商品の提示や類似品との比較表を瞬時に示すことが可能となっています。
これから利用することになりそうな「AI検索」も、すでにある機能も、利用者が求めているものを選り出し、提供する面では本当に便利な機能です。
ですが、お役立ち情報を簡単に手に入れているうちに、自分が興味を持つことだけの小さな世界に、自らを閉じ込めているのではないかと感じることがあります。また、検索履歴が忠実に反映されることに、監視されている息苦さを感じる人も少なくないと思います。
情報で溢れている今、求めているものを選び出すことは確かに難しいです。でも、薦められるまま、AIに頼り切るのもいかがなものなのでしょう。たまにはネットを閉じて、外に出て買い物をしてみる。求めているものにすぐに出合えるわけではありませんが、何か新しい発見があるかもしれません。
ネット社会の今だからこそ、便利な機能を上手に使いつつ、自分の足で探しに行くことも大事にしていきたいものです。
参考記事
8日付 日本経済新聞朝刊(12版)11面「アマゾン哲学 AIを育てる」