メルケル首相の訪日、逆効果?

7年ぶりとなるメルケル首相の訪日。歴史、新エネルギー、女性の活用など、日本が抱える様々な問題について、記者会見や講演などで発言しました。

これに対し、11日付の朝日新聞では、海外メディアの反応について報じました。南ドイツ新聞は「メルケル首相が歴史問題や脱原発について問題提起をした」、と報じ、中国中央テレビも「日本に歴史問題で忠告した」と報じました。

海外のメディアだけでなく、日本の新聞各紙も日独の溝について述べています。日経新聞でも「あと1日、日本にとどまっていたら、と残念に思う」と論じ、東日本大震災から4年という日に脱原発について語っていたら、ドイツに対する日本政府や国民の感じ方はもっとよかったのではないか、と述べています。

このように多くのメディアが今回の来日を批判的に見ています。たしかにメルケル首相の発言は日本政府が現在直面している問題と重なっており学ぶべき点も多くあります。ただ、来日時期の選択や、首相の発言については、ドイツの意図が効果的に伝わらなかった感もあります。

メルケル首相の今回の来日について、どう感じましたか。日独関係に溝が生まれてしまったと思いますか。ご意見お待ちしております。

 

【参考記事】

11日付 朝日新聞13面「メルケル氏発言に反響」

11日付 日経新聞1面 春秋