プロ野球開幕まで3週間余り。各地でオープン戦が繰り広げられています。高校野球の聖地・甲子園では4日、「平成の怪物」と謳われた松坂大輔投手(福岡ソフトバンクホークス)が登板しました。
1998年、夏の甲子園。決勝の京都成章戦で松坂はノーヒットノーランを達成し、横浜高校を史上5校目の春夏連覇に導きました。第80回の記念大会は「松坂のための甲子園」とまで呼ばれています。
翌年、ドラフト1位で西武ライオンズへ入団。1年目から16勝を挙げ最多勝を記録し、新人賞に輝きました。その後も沢村賞やアテネオリンピック銅メダルを獲得するなど、順当にキャリアを積んでいきます。そして07年、ボストン・レッドソックスへ移籍。大リーガーとなりました。しかし、当初こそ好成績を収めたものの、故障が続いてしまいます。メジャー球団を転々とする中、今年、ソフトバンクへ移籍が決まり日本球界へ復帰しました。
「おかえり!大輔。ありがとう!」
昨日の甲子園。阪神ファンから松坂に対してかけられた言葉です。オープン戦にもかかわらず、多くのファンが詰めかけました。結果は3回4安打無失点。「まだ3月の頭。まず実戦で投げられたことが一番」と、松坂は充実感をにじませました。
今シーズンのプロ野球は早くも盛り上がっています。松坂に加えて、中島裕之選手(オリックスバファローズ)も帰国。さらには黒田博樹投手が古巣・広島東洋カープに移籍しました。大リーグの高額年俸を蹴っての復帰に、ファンは沸いています。名選手が次々と帰ってきた今シーズンのプロ野球から目が離せません。開幕は3月27日です。
ちなみに、私は阪神ファンです。昨日のオープン戦も阪神を応援に行きました。今年は最後のリーグ優勝からちょうど10年。日本一に至っては30年も経ちました。今シーズンこそは念願を果たしてほしい!
【参考記事】
5日付 朝日新聞朝刊(大阪14版)スポーツ面「松坂 手探りの実戦デビュー」
同日付 読売新聞朝刊(同版)スポーツ面「松坂お帰り 甲子園」
同日付 日本経済新聞朝刊(同版)スポーツ面「松坂、上々の試運転」