今日の朝日新聞朝刊に「コンビニ24時間『不要』62%」という記事が掲載されていました。朝日新聞社が実施した世論調査の結果です。一方で、年齢別では18歳~29歳の58%は「必要」と答えています。全体としては必要としている人は少ないものの、若者に利用者が多いとわかります。
この世代ごとの違いは、育ってきた環境を表わしているのではと思います。私もその一人ですが、子どもの頃からコンビニは24時間開いているのを当たり前なこととして育ってきました。これまであったものが無くなるというのは想像がつきません。
私自身、深夜にコンビニを利用する機会は少ないですが、煌々と明かりが付き、店員の姿が見えるコンビニが目に入ると、少しホッとします。店が開いていることで、防犯にも一役かっているようです。
恩恵にあずかっておきながら、24時間営業には少々無理があるのではと思います。そもそも深夜に利益が出せるほどの客が来るのか疑問です。
ちなみに、24時間営業は1975年に始まりました。第二次ベビーブームで日本の成長が続いていた時代です。今はそうではありません。これから人が減り、来店客が少なくなる中、今までの便利さを維持するのは困難になるのは当然のことです。
先月には、「大阪府東大阪市にあるセブン―イレブンが24時間営業を取りやめた」というニュースが世間を賑わせました。いま営業態勢を見直す動きが始まっています。ありふれた便利さを手放し、新しい環境に適応していかなければならないときが来ていると思います。
深夜にコンビニに行くのは、何かが急に足りないと思ったからでしょう。そうならないように、あらかじめ買っておけばいいし、あるいは朝まで我慢すればいいだけの話ですから。
参考記事:
19日付 朝日新聞朝刊 (13版) 37面(社会) 「コンビニ24時間『不要』62%」
1日付 朝日新聞デジタル 「セブン、時短営業を実験へ 1都7県の直営10店で」