このコラム、☆いくつ?

モノを買う、知らない場所へ行く。その時、みなさんはどうしますか。情報をたくさん集めてから行動に移す人もいれば、お店や現地に行って直感で動く人もいるでしょう。わたしは前者です。なぜなら、失敗を極力減らしてくれるのは「情報量」だと考えているからです。その「情報」集めにとても役立つのが口コミサイトです。メーカーの公式サイトに載っている商品紹介や、旅行雑誌のおすすめをのぞいてみると、プラスの「情報」を並べているだけで、なんだか胡散臭さを感じてしまいます。しかし、口コミは匿名で意見や体験談を伝えることが出来るので、本来の価値を浮き彫りにします。その素直さが好きなので、よく参考にしています。

私の住んでいる京都では、定番の観光名所やお土産があります。清水寺、嵐山、八ッ橋のようなワードは、テレビ番組を筆頭に何度も見てきました。それが原因で、有名な観光地だけに人が集中してしまう現象が起こっています。

また、その周辺には必ず人気のお店があります。なぜ人気なのかを数名の友人に聞いてみたところ、多くはTwitterやInstagramでの投稿が原因だと判明しました。他にも、雑誌におすすめと書かれていたから、Googleマップや食べログで評価を調べたという理由で訪れる人もいました。

先ほど、口コミが好きだと言いましたが、使い方によってはとても恐ろしいものだと思います。私は「参考」でしか捉えていませんが、これを「正解」として見なす方がいます。なので、「口コミに〇〇と書かれていたのに、全く違ってがっかりした」といったコメントをたまに見かけますが、あくまで個人の感想であるという前提を忘れています。☆の数に絶対的な信頼をよせたり、口コミの通りの体験が出来ると過信していませんか。

私は自転車で街を観光するのが趣味なので、「おすすめはどこ?」「京都の隠れ名所は?」とよく聞かれます。なので、「2週間くらい京都で暮らして、色んな場所を自転車で巡りながら、自分の名所を探したらいいんじゃない」と冗談交じりに言いますが、とてもいい答えだと思っています。

 

参考記事:

27日付 読売新聞朝刊 13版22面(京都)「京都の「とっておき」巡って」