「いい夫婦」は互いの愛情表現から

「結婚」

今、わたしが最も想像のつかない言葉です。「相手はどんな人か」「子どもは何人がいいか」と、あれこれ妄想したことはありますが、それ以前にするのかも未だに不明です。しかし、同じサークルに所属する1つ上の女性の先輩は、誰かと付き合う時、その相手の家族構成や家庭環境を徹底的に聞き出すそうです。なぜなら、いずれ結婚するかもしれないので、あらかじめ知っておいた方が楽だからと言ってます。大学生の恋愛は、年収や職業などの背景を気にせず、とても自由な付き合いだと思っていたので、まるでレンガで頭の後ろを殴られたような衝撃を受けました。

なぜ、馴染みのない結婚について話しているのか。それは、11月22日が「いい夫婦の日」だからです。父の日、母の日に似ていますが、こちらは夫婦関係をより素敵なものにしようという想いから作られました。

明治安田生命保険は、「いい夫婦の日」にちなみ、20~79歳の既婚男女1620人を対象に、「夫婦関係が円満であるか」「生まれ変わっても、もう一度同じ相手と結婚したいか」を尋ねました。すると、円満であるかの問いには、75.3%が「そうである」「まあそうである」と答え、同じ相手と結婚するかについては、「必ずする」「たぶんする」が42.6%という結果になりました。

円満であるとは思うけど、もう一度同じ相手と結婚するのは厳しいという、何とも悲しい印象を受けます。

また、「理想の有名人夫婦ランキング」も発表されています。1位が三浦友和さんと山口百恵さんで、2位がヒロミさんと松本伊代さんです。わたしは、個人的に2位の二人が選ばれるのに納得できます。ヒロミさんは伊代さんを「ママ」と呼んでいます。時々、「ママ」の天然エピソードを話すのですが、その時の彼の姿はとても嬉しそうです。日頃の生活が幸せだという想いが、ひしひしと伝わってくるので、こちらも自然と笑顔になります。

さらに、二人に関して尊敬できるのは、「好き」「愛してる」といった愛情表現を素直に出来るところです。みなさんはどんな時に、このような愛の言葉を伝えますか。恥ずかしいから行動で示しているという方が大半だと思いますが、言葉にしないとなかなか相手に伝わらないものです。

多くの方が考える理想の夫婦は、「お互いに感謝の気持ちや愛情表現を素直に伝えることが出来る関係」ではないでしょうか。少しの勇気が、これからの生活を変えるかもしれません。

 

参考記事:

22日付 朝日新聞朝刊 14版33面「「生まれ変わっても同じ相手と結婚」42%」